メーカーによるファームウェア更新が終了したルーターでも、ハードウェアに問題がなければインターネット接続に使い続けられるケースは多い。ただ、新たに見つかった脆弱性への対応は難しくなり、セキュリティリスクは高まる。設定の見直しやサポート状況の確認、買い替え準備が必要になる。Engadgetが29日に報じた。
ルーターはメーカーのサポートが終了しても、直ちに使えなくなるわけではない。製品そのものが停止する仕組みがあるわけではなく、故障するまで動作を続けるのが一般的だ。
ただし、問題はセキュリティ面にある。ファームウェアの更新が止まると、新たに判明した脆弱性を修正する手段が限られるためだ。
サポート終了直後に、ただちに不正アクセスなどの被害が発生するとは限らない。それでも、脆弱な状態が長期間放置される可能性はある。こうした機器は攻撃対象になりやすく、不正通信の踏み台にされたり、利用者が気付かないままボットネットに組み込まれたりする恐れがある。
買い替えまでの間は、外部からの攻撃リスクを抑える対策が欠かせない。まず、リモート管理機能を無効にし、インターネット経由で管理画面にアクセスできないようにしておきたい。管理者パスワードも、使い回しではない強固なものに変更しておくべきだ。
サポート状況を確認する際は、最初にモデル名とハードウェアリビジョンを確認する。通常はルーター底面や背面のラベルに記載されている。同じモデル名でも、ハードウェアリビジョンが異なれば適用されるファームウェアが別の場合がある。
管理画面や専用アプリでは、現在導入されているファームウェアのバージョンを確認できる。自動更新機能がある場合は、有効にしておくのが望ましい。
そのうえで、メーカーの公式サポートサイトで該当モデルとリビジョンの最新バージョンを確認する。現在のバージョンと照らし合わせ、リリースノートやサポート終了、製品寿命終了に関する告知も確認したい。
更新版が提供されている場合は、メーカーの案内に従って適用する。更新がない場合はサポート状況を改めて確認し、終了が近い、あるいはすでに終了しているなら、最新バージョンを適用したうえで買い替えの準備を進めるのが無難だ。
一部の利用者にとっては、OpenWrtなどの代替ファームウェアを導入する選択肢もある。ただし、事前に対応機器一覧で正確なハードウェアリビジョンを確認する必要がある。誤ったファームウェアを適用したり、手順を誤ったりすると、ルーターが使用不能になる恐れがある。