写真=Shutterstock

XRPの長期カップ&ハンドルを根拠に750~1000ドルまで上昇するとの強気見通しに対し、チャートアナリストが否定的な見方を示した。長期チャートからフィボナッチ拡張で算出できる現実的な上値目標は、8.47ドル、13.70ドル、27.31ドルにとどまるという。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が26日(現地時間)に報じたところによると、チャートアナリストのChartNerdは、XRPの長期構造を踏まえた上値の目安として、8.47ドル(約1091円)、13.70ドル(約1768円)、27.31ドル(約4097円)を提示した。

焦点となっているのは、同じカップ&ハンドルのパターンを前提としても、どこまで上値を見込めるかという点だ。ChartNerdは、自身が用いたフィボナッチ拡張の基準では、XRPが750~1000ドルに達するとの見方は支持できないと指摘した。

一方で、長期チャート上で確認できる拡張目標として、1.272倍、1.414倍、1.618倍の各水準を挙げ、それぞれ8.47ドル、13.70ドル、27.31ドルに相当すると説明した。

分析の対象となったチャートは、およそ8.5年に及ぶ長期構造だ。起点は2018年のXRP高値付近で、その後の現在の市場構造までを1つのカップ&ハンドルとして捉えている。

この見方では、丸みを帯びたカップ部分はすでに形成済みで、2025年の高値以降の下落局面が現在のハンドル形成に当たるという。

足元のXRPは約1.47ドル(約221円)で推移している。ChartNerdは、ハンドル形成の過程で2本のフィボナッチ支持線が意識されているとみている。

1つ目は0.5押しの0.894ドル(約134円)、2つ目は0.618の0.642ドル(約96円)だ。ただし、これらの水準は必ず到達する下値目標ではなく、あくまで潜在的な支持帯として示されたものだとした。

ChartNerdは過去の分析でも、0.89ドル近辺を別途重要なゾーンとして挙げていた。当時は、0.5のフィボナッチ押しが長期的なテクニカルサポートと重なるとみていたという。

今回の分析でも、まずは支持帯として機能するかを見極め、その後に長期構造の上限を上抜けられるかを確認する流れになると説明した。

また、長期チャートではガウシアンチャネルとの反復的な接触も確認できるという。2017年サイクルの安値に加え、カップ形成の過程で3回の追加的なリテストがあったとされる。

現在のハンドル局面についても、このチャネルに再び接触する可能性があるとの見方を示した。

5月時点の分析では、ハンドルが長期的な底打ちを完了する前に、ガウシアンチャネルをもう一度リテストする可能性があるとしていた。これを踏まえ、現在のチャート構造は大きく2段階で見るべきだと整理した。

まずはハンドル形成の完了と支持帯の確認が必要で、その次の段階として、長期構造の上限を明確に上抜けるかどうかを見極める必要があるという。

そのため、8~27ドル台という目標水準は、ブレイクアウトが確認された場合のテクニカル上の投影値として解釈すべきだとした。到達時期や確定的な価格水準を示すものではないという。

また、XRPがその前に必ず0.89ドルや0.64ドルまで下落しなければならないという意味でもないと説明した。

結論として今回の分析では、長期カップ&ハンドルから算出できる拡張レンジをおおむね8~27ドル台に限定した。市場で取り沙汰される750~1000ドル予想と一線を画したのも、このためだとしている。

今後の注目点は、ハンドル局面でどの水準が支持帯として機能するか、そして長期構造の上限を実際にブレイクできるかどうかになりそうだ。

ChartNerdは「はっきりさせておきたい。フィボナッチ目標に基づいてXRPが750~1000ドルになることを示すカップ&ハンドルは存在しない。そうした線の引き方はストーリーに合わせて恣意的に解釈したものだ。より整ったブレイクアウトレンジと、より現実的な目標の“ポケット”として、8ドル、13ドル、27ドルを示すカップ&ハンドルはある」と投稿した。

キーワード

#XRP #暗号資産 #テクニカル分析 #カップ&ハンドル #フィボナッチ #ガウシアンチャネル #Ripple
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.