Renaultグループ傘下のルーマニア車ブランドDaciaは8日(現地時間)、電気自動車「Spring」の生産を中国からスロベニアに移したと明らかにした。第2世代モデルとして全面刷新したうえで、イタリアでの価格は1万7900ユーロからに据え置くとしている。電気自動車専門メディアInsideEVsによると、上級グレードの「Journey」も2万ユーロ未満に収まるという。
新型Springは小改良ではなく、フルモデルチェンジに当たる。従来型はインド市場向けの低価格内燃機関車として設計されたRenault Kwid系の構造をベースとしていたが、新型はRenault Twingo E-Techとプラットフォームを共有する。Daciaは、開発期間は2年未満だったとしている。
ボディサイズも拡大した。全長は3.85mで従来比15cm長く、全幅は18cm広がった。室内空間も広くなった。
パワートレインは、フロントに搭載する単一モーターと27.5kWhのLFPバッテリーで構成する。最高出力は約80馬力、最大トルクは175Nm。WLTP基準の一充電走行距離は最大250kmで、Renault Twingo E-Techの263kmを下回る。電力消費量は100km当たり12.7kWhとしている。
0-100km/h加速は12.1秒、最高速度は130km/h。Daciaによると、従来型Springのユーザーの1日当たり平均走行距離は約34kmで、充電の75%は家庭で行われているという。
AC充電は2種類を用意した。標準の6.6kWオンボードチャージャーでは、7kWの家庭用ウォールボックス使用時に、バッテリー残量15%から80%まで2時間55分で充電できる。オプションの11kW充電器を選べば、三相ウォールボックス使用時の同条件で1時間55分まで短縮できる。
DC急速充電は標準装備ではなくオプション設定で、最大50kWに対応する。バッテリー残量15%から80%までの充電時間は28分としている。
ベースグレードの「Expression」は、マニュアルエアコン、リアパーキングセンサー、7インチのデジタルメーター、スマートフォン連携対応のマルチメディアシステムを備える。一方、センターディスプレイは搭載しない。
「Journey」では、10.1インチのタッチスクリーン、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Auto、リアカメラ、キーレスエントリーを追加する。