SemiFiveは9月8日、HyperAccelのデータセンター向けAI推論アクセラレータ「VERDA」の量産をSamsung Foundryの4nmプロセスで開始したと発表した。500平方ミリを超える大面積チップで、同社にとって4nm採用では初の大型量産案件となる。
SemiFiveによると、初回の量産契約に続き、HyperAccelのサービス拡大に伴う追加受注も見込んでおり、生産量は今後も拡大する見通しだ。
VERDAは、大規模言語モデル(LLM)などのAI推論処理に特化したアクセラレータ。500平方ミリ超の「Big Die」に分類される大面積チップで、チップサイズの大型化に伴って電力、熱、歩留まりの管理負荷が高まるため、高度な設計・量産技術が求められる。
SemiFiveは、フロントエンドの設計・検証からパッケージング、テスト、量産供給までを一貫して手掛けるターンキーソリューションを通じて、今回のプロジェクトを量産立ち上げまで担ったとしている。
同社はこれに先立ち、2025年3四半期にHanwha Visionの防犯カメラ向けAI半導体「Wisenet 9」の量産を開始した。2026年2四半期には日本のHPC向けAI半導体、同3四半期には今回のデータセンター向けAI推論アクセラレータの量産を進めている。
2026年上半期の量産案件に関する新規受注額は423億ウォンで、2025年通年の212億ウォンの約2倍に達した。内訳は1四半期が156億ウォン、2四半期が267億ウォンで、前四半期比71%増。2四半期の海外売上比率は45%だった。
チョ・ミョンヒョン代表は「AIが学習中心から推論中心へ移行するなか、データセンター市場でASICアクセラレータの需要が急増している」とコメントした。そのうえで、「今回の量産は、顧客のアーキテクチャとSemiFiveのターンキー能力を組み合わせ、500平方ミリ超の大面積チップを設計から量産まで実現した成果だ」と強調。「上半期に確認した量産成長の勢いを、下半期も維持していく」と述べた。