XRPの過去の上昇サイクルを基に想定価格帯を試算した分析(写真=Reve AI)

XRPが過去の主要な上昇局面と同程度の伸びを再現した場合、価格が20ドルを超える可能性があるとの試算が示された。一方で、過去の上昇率を現在の市場環境にそのまま当てはめるのは難しいとの見方もあり、急騰後の大幅な調整リスクを指摘する分析も出ている。

ブロックチェーンメディアのDecryptoが7日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産アナリストのイグラックは、XRPの過去3回の主要な上昇サイクルを基に、なお上値余地があると分析した。

イグラックが用いた過去の上昇率は2405%、1002%、1250%の3例。算術平均は約1552%、幾何平均は約1444%となる。現在のXRP価格を約1.40ドル(約210円)とした場合、幾何平均の1444%を適用すると、価格は約21.62ドル(約3243円)に達する計算になる。

ただ、同じデータを使っても、起点の置き方や算出方法によって目標水準は変わる。アナリストのムン・ランボは、イグラックの手法について一定の妥当性があると評価する一方、どの価格帯を基準にするかで結果が左右されると指摘した。

ムン・ランボの別の試算では、XRPの目標価格は約14.77ドル(約2216円)となった。さらに、過去3回の上昇サイクルのうち1250%の上昇率だけを適用した場合は、約12.55ドル(約1883円)まで上昇する可能性があるとしている。

もっとも、こうした水準はいずれも確定的な目標価格ではなく、過去データを現在価格に当てはめた参考シナリオにとどまる。ムン・ランボも、XRPが実際にどの水準まで上昇するかは不透明だとしたうえで、長期的にはファンダメンタルズの改善が続けば、さらに上昇余地が広がる可能性があると説明した。

XRPが1000%超上昇した場合、時価総額も大きく膨らむ。Decryptoは、こうした上昇が現実になれば、XRPの時価総額が1兆ドルに近づく可能性があると伝えた。ただ、市場構造は過去のサイクル時点から大きく変化しており、XRPの時価総額や流動性、投資需要、暗号資産市場全体の環境は当時と同じではない。過去の上昇率をそのまま再現できるかは別問題だといえる。

一方で、強気一辺倒ではない見方もある。アナリストのRWA_Investorは、XRPが本格的な上昇局面に入る前に大きな値動きを伴う可能性があるとみている。エリオット波動に基づく分析では、まず1.87〜2.11ドル(約281〜317円)まで上昇し、その後に2.64〜3.09ドル(約396〜464円)へ一段高となるシナリオを示した。

その後については、むしろ大幅な調整を見込む。RWA_Investorは、上昇局面の後にXRPが1.42ドル(約213円)まで下落する可能性があるほか、下げが拡大した場合には0.7451ドル(約112円)まで下落する可能性にも言及した。これは現在の約1.40ドル(約210円)と比べて約46%低い水準に当たる。

同分析では、XRPが短期間で一直線に上昇するのではなく、上昇と調整を繰り返しながら、より大きな上昇サイクルを形成する可能性があるとみている。

XRPの先行きを巡る焦点は、過去の上昇率が現在の市場でも通用するかどうかにある。1000%超の上昇率を前提にすれば、計算上は10ドルを大きく上回り、20ドル台に達する余地もある。ただ、足元の市場規模や流動性、暗号資産市場全体の構造が過去と大きく異なる以上、これらはあくまで過去データに基づくシナリオであり、確定的な価格目標として受け止めるのは難しい。

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