Galaxy Z8シリーズで活況を呈したMNP市場に、iPhone新製品が再び火を付けるかが注目されている。写真=Shutterstock

Samsung ElectronicsのGalaxy Z8シリーズ投入で活況を呈した韓国の携帯電話MNP市場で、Appleの新型iPhoneが再び市場を動かすかが注目されている。8月はGalaxy新製品の効果でMNP件数が伸びており、9月にiPhone 18が発売されれば、通信3社の契約者獲得競争が一段と激しくなる可能性がある。

Appleは9日(現地時間)、米カリフォルニア州クパチーノのApple Parkで新製品発表イベントを開く。発表製品の詳細は明らかにしていないが、iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Maxに加え、初の折りたたみiPhoneが披露されるとの見方が出ている。

韓国がiPhone 18の一次発売国に含まれる可能性は高いとされる。SKテレコム、KT、LGユープラスの通信3社は、発売に合わせた販促施策の準備を進めている。

8月のMNPは68万346件、Galaxy Z8による押し上げ

業界の関心は、新型iPhoneがMNP市場にどの程度の影響を与えるかに集まっている。韓国通信事業者連合会(KTOA)によると、8月の携帯電話番号移転件数は68万346件と、7月の63万5361件から4万4985件(7.1%)増加した。前年同月比でも3万5728件(5.5%)上回った。

増加の主因は、先月7日に発売されたGalaxy Z8シリーズとみられる。Galaxy Z Fold8 Ultra、Fold8、Flip8の国内予約販売は144万台に達し、2019年のGalaxy Note10(138万台)を上回って過去最多を更新した。

通信各社の販促競争も重なり、契約者の移動が活発化したというのが業界の共通した見方だ。

iPhone 18シリーズが韓国で発売されれば、MNP市場が再び大きく動く可能性がある。iPhoneは若年層やアーリーアダプターの比率が高く、発売直後に買い替え需要が集中しやすい。

韓国ギャラップが今年、13歳以上のスマートフォン利用者1675人を対象に実施した調査では、iPhoneの利用率は19%で、Galaxyの81%を下回った。一方で20代に限ると、iPhoneは53%でGalaxyの47%を上回った。20代女性ではiPhone利用率が67%に達した。

もっとも、高いブランドロイヤルティーがそのままMNP増加につながるとは限らない。業界関係者は「既存のiPhone利用者が新型iPhoneを購入しても、通信会社を変えなければ機種変更にとどまる」とした上で、「端末価格の高さも考慮すべき要因だ」と指摘した。

iPhone 18効果を左右する支援金競争

実際のMNP規模を左右するのは、通信3社と販売網が新製品発売に合わせてどこまで積極的な特典を打ち出すかだ。いわゆる「聖地」を中心にiPhone 17の在庫処分に向けた販売奨励金が拡大しており、MNP契約時に現金を付与する「チャビフォン」も登場している。

9月には、iPhone 17に集中していた補助金がiPhone 18へ移る可能性があるとの見方も出ている。

前モデルのiPhone 17発売時も、新製品効果はMNP市場にすぐ表れた。iPhone 17が正式発売された昨年9月19日のMNP件数は1日だけで3万949件に達し、翌日の1万7261件と合わせると、2日間で約4万8200件となった。

当時、通信3社はiPhone 17 ProやAirなどを対象に、最大45万ウォン(約4万9500円)の共通支援金を設定した。追加支援金を含めると、優遇額は最大51万7500ウォン(約5690円)水準だった。

昨年の端末流通構造改善法(単通法)廃止により、通信会社の支援金公示義務と販売店の追加支援金上限はなくなった。MNP顧客に対して、より大きな特典を提示しやすくなった格好だ。

新型iPhoneは、下半期の契約者争奪戦を左右する重要局面でもある。SKテレコムは、昨年のUSIMを巡るハッキング事故の影響から回復途上にあるが、7月と8月は2カ月連続でMNP純増を記録した。LGユープラスはGalaxy Z8発売局面で最も多くの契約者を確保した。

一方、KTは同じ期間に2カ月連続で純減となっており、iPhone発売を機に契約者の維持と獲得の両面で攻勢を強める可能性がある。

今後の変数は、Appleの発売戦略と供給量だ。Appleは今年、Proモデル群と初の折りたたみiPhoneを先行投入し、標準モデルのiPhone 18は来年前半にずらして発売するとの見方が出ている。

高価格帯モデル中心の投入となれば、全体の買い替え需要は限定される可能性がある。半面、初の折りたたみモデルが新たな需要を呼び込めば、市場の流れは変わり得る。

Galaxy Z8が8月のMNP市場を押し上げた直後に、Appleが折りたたみ市場へ参入すれば、プレミアムスマートフォンを巡る通信3社の契約者獲得競争はさらに長引く可能性がある。

業界関係者は「Galaxy Z8の発売に続いてiPhone新製品も登場すれば、下半期も契約者獲得競争が続く公算が大きい」とした上で、「特に折りたたみiPhoneの需要と、通信会社ごとの支援金水準が市場の空気を左右しそうだ」と話した。

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