KTの「エージェンティック・データフロー」関連イベントの様子(写真=KT)

KTは9月3日、AIエージェントが社内データや業務知識を横断的に理解し、活用できるようにする基盤「エージェンティック・データフロー」を整備したと発表した。エージェンティックAIの活用拡大を見据えた取り組みという。

同基盤は、「Kフィーチャーマップ」「Kメタ」「KTオントロジー」「Kイバリュエーション」の4つで構成する。AIエージェントが必要なデータを把握して業務を実行できるようにするとともに、実行結果を継続的に検証し、改善につなげる仕組みを備える。

Kフィーチャーマップは、加入・利用、商品、マーケティングなど全社データを標準化・統合した共通データ資産だ。AIエージェントが元データを直接探し出して加工する手間を減らし、検証済みデータをすぐに活用できるようにする。

現在は、顧客プロファイル、商品・料金プラン、利用パターン、チャネル行動など、KTの事業全般にまたがる約1600種類の標準データ資産を提供している。事前にアクセス権限やセキュリティ審査を終えたデータを対象に、品質検証に加え、バージョン管理や権限管理の仕組みも適用した。

Kメタは、データ名称、定義、形式の標準化に加え、データの所在や相互関係、個人情報・機密情報のセキュリティ等級、利用権限などを管理するデータガバナンス基盤だ。AIエージェントが必要なデータの意味や接続構造、利用可否を把握できるようにする。

KTオントロジーは、社内用語、方針、業務マニュアル、運用ノウハウなどを共通の意味体系に沿って構造化するセマンティックレイヤーだ。Kイバリュエーションは、AIモデルとAIエージェントの品質を検証し、改善するための評価基盤として位置付ける。

KTはすでに、「My KT」、セールスエージェント、小規模事業者向けエージェント、業務自動化エージェント「K-Clos(仮称)」などにエージェンティック・データフローを適用している。今後は「みんなのAI」サービスとも連携し、産業や業務の幅広い領域へ活用を広げる計画だという。

KTは、「企業のデータ資産や業務知識、運用経験を基に、エージェンティック・データフローを継続的に高度化していく」とした上で、「人とAIエージェントが協働する業務環境の構築を進める」と説明した。

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