写真=Shutterstock。Evernodeの報告書は、XRP Ledgerで大口参加者への取引集中が進んでいることを示した。

XRP Ledgerで取引参加アカウント数が減少する一方、1アカウント当たりの取引量は1年で約3倍に拡大し、取引の集中が進んだことが分かった。Evernodeが公表した2026年4〜6月期のXRP Ledger流動性報告書で明らかになった。

報告書によると、XRP Ledgerの分散型取引所(DEX)のオーダーブックにおける日次の取引参加アカウント数は、1864から1111に減少した。一方、1アカウント当たりの日次平均取引量は前年同期比で約3倍の3217XRPに拡大した。参加アカウントは減ったものの、実際の取引規模はより少数のアカウントに集中した格好だ。

オーダーブック全体の日次平均取引量は357万XRPとなり、前年同期比79%増加した。DEX取引全体に占めるオーダーブックの比率も54%から81%に上昇しており、AMMプールよりもオーダーブックを使った取引の比重が高まったことを示している。

レジャー上で保有される資産価値も増加した。四半期平均の資産価値は42億6000万ドルと、直近6四半期で最高を記録した。

Evernodeは、2月に稼働した機関投資家向けの許可制ドメインと許可制取引が、こうした変化の背景にあるとみている。報告書は、プロ投資家資金の比重が拡大している流れを示した。

4〜6月期はRLUSDの成長も目立った。XRP Ledger上のRLUSD平均残高は5億3900万ドルとなり、1年前の7300万ドルから約7倍に増加した。

業界全体のステーブルコイン供給量が、2023年7〜9月期以降で初めて減少したのとは対照的に、XRP Ledger内のRLUSD供給量は前年同期比642%増となった。移転額も925%増加し、RLUSD全供給に占めるXRP Ledgerの比率は20%から34%に上昇した。

基盤拡大の動きも続いた。RLUSDは6月4日、Wormholeのネイティブトークン送信規格を通じて、ラップ資産を使わずにBaseやOptimismなどへ対応チェーンを拡大した。

また5月20日には、XRP Ledger向けのEthereum互換スマートコントラクト・サイドチェーンが、保守が続くCosmos EVMへ移行したと発表された。

資金流入の動きも確認された。報告書がSosoValueの集計を引用したところによると、米国のXRP現物ETFは4〜6月期に合計2億7300万ドルの純流入を記録した。

月別では、4月が8159万ドル、5月が1億3194万ドル、6月が5946万ドルで、3カ月連続で純流入となった。

規制環境にも触れた。米国通貨監督庁は4月1日に最終規則を施行し、全国信託銀行が、受託者資格がなくても保管業務などを実施できることを明確にした。

ただ、報告書は、この規則自体は暗号資産を直接の対象としたものではないとも指摘した。

4〜6月期のXRP Ledgerでは、オーダーブック中心の取引拡大、RLUSDの流通増加、XRP現物ETFへの資金流入が同時に進んだ。参加者層の拡大というよりも、少数アカウントの影響力が強まり、機関投資家向けインフラとステーブルコインの拡大が流動性構造の変化と連動している点が、今回の報告書の焦点となっている。

キーワード

#XRP Ledger #XRP #分散型取引所(DEX) #オーダーブック #RLUSD #ステーブルコイン #XRP現物ETF #Evernode
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.