画像=9to5Mac

Appleが今秋、14インチMacBook Proの新モデルとして「M6」搭載機を投入する見通しだ。米ITメディア9to5Macが2日(現地時間)に報じた。外観は現行モデルを踏襲する一方、M6チップを軸にAI処理性能、CPU・GPU構成、電力効率の3点が主な刷新ポイントになるという。

最大の注目点は、AI関連処理を担うNeural Engineの強化だ。M6では、M5以前で採用されていた16コア構成に代わり、デュアル16コアのNeural Engineを採用する見通しだ。macOS 27でAI機能の活用がさらに広がれば、関連ワークロードを多用するユーザーほど性能差を体感しやすくなりそうだ。

基本構成の底上げも進む。M6の標準モデルは12コアCPU、12コアGPUとなり、いずれも10コアだったM5から増強されるという。

CPU構成にも変化がある。標準版M6としては初めて、3種類のCPUコアを組み合わせる構成を採用する。内訳はスーパーコア2基、性能コア4基、効率コア6基だ。

Appleによると、スーパーコアはシングルスレッド処理を高速化し、性能コアはより少ない電力でスーパーコアと連携しながら高負荷のマルチスレッド処理を担う。効率コアは日常的なバックグラウンド処理を受け持つ設計だという。

これまでスーパーコアと性能コアを併用する構成は、M5 Pro、M5 Max、M5 Ultraに限られていた。M6では、この設計が標準モデルにも広がる格好となる。

電力効率の改善も大きなテーマだ。M6はApple製チップとして初めて2nmプロセスを採用するとされる。Appleは、性能と電力効率の両面で大幅な向上を実現するとしている。

現時点でM6を搭載する製品は、バッテリー非搭載の新型Mac miniのみとされる。このため、MacBook ProやMacBook Airのようなバッテリー駆動製品では、電力効率の改善がより分かりやすく表れる可能性がある。

とりわけノートPCでは、省電力化がバッテリー駆動時間に直結する。バッテリー容量の調整余地はあるものの、M6の効率改善がそのまま生かされれば、新型MacBook Proの電池持続時間の伸長につながる可能性がある。

今回のアップグレードは、筐体デザインの刷新よりもチップ進化に軸足を置いた内容となりそうだ。14インチの画面サイズと現行デザインは維持しつつ、AI演算性能の強化、CPU・GPU構成の拡充、プロセス微細化に伴う省電力化を打ち出す見込み。今秋登場するM6搭載MacBook Proは、見た目よりも中身の進化でユーザー体験の向上を狙う製品になりそうだ。

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