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Binanceが保有するXRP残高が、2024年2月以来の低水準に落ち込んだ。約1年で約5億XRPが減少した計算で、価格上昇局面でも取引所内の残高縮小が続いていることから、市場では需給動向を示すシグナルとして注目が集まっている。

Decryptの報道によると、CryptoQuant寄稿者のダークポストは、BinanceのXRP月平均保有残高が昨年11月の約31億XRPから足元では約26億XRPに減少したと指摘した。1年足らずで約5億XRPが減ったことになり、現在の水準は2024年2月以来で最低となる。

焦点の一つは、XRP価格とBinanceの保有残高が逆方向に動いている点だ。XRPは直近1カ月で約30%上昇した一方、同期間のBinance内のXRP残高は減少した。一般に、取引所残高の減少は、投資家が売却しやすい取引所ウォレットから個人ウォレットや長期保管向けのウォレットへ資産を移した可能性を示すと受け止められる。

こうした動きは、XRPが大きく調整した局面でも続いた。XRPは高値の3.66ドルから1.35ドルまで約63%下落したが、この間もBinanceからの流出は継続したという。ダークポストは、足元の残高水準を踏まえると、少なくとも一部投資家による買い増しが進んでいる可能性があるとの見方を示した。

もっとも、取引所残高の減少をそのまま長期保有の増加とみなすことはできない。XRPがBinanceから他の取引所、機関投資家、カストディサービスに移った可能性もあるためだ。Binance内部のウォレット間移動が集計に影響した可能性もあり、顧客需要に応じた再配置や準備資産の構成見直しでも残高は変動する。

XRP現物ETFも有力な要因として挙がっている。ダークポストは、昨年11~12月に上場したXRP現物ETFが、BinanceのXRP保有残高減少の一因となった可能性があると分析した。ETF発行体が原資産へのエクスポージャー確保のためXRPを買い付け、取引所にあった供給が取引所外へ移った可能性があるという。

実際、BinanceのXRP保有残高の減少は、XRP現物ETFが上場した昨年11月ごろから目立ち始めた。ETFを通じた機関需要と既存投資家の買い増しが重なり、取引所内のXRP残高を押し下げた可能性がある。

ただ、今回のデータは個別ウォレットの出入りではなく、月平均保有残高に基づくものだ。このため、短期的な資金移動や価格変動をそのまま反映しているとは限らず、解釈には注意が必要となる。

ダークポストによると、XRP保有残高はこれまで、相場の反発局面では増加し、価格が押し戻される局面では再び減少する傾向がみられた。月平均という指標の性質上、実際の価格変動や取引所ごとの資金移動との間には一定のタイムラグが生じる可能性があり、この数値だけで短期的な値動きを判断するのは難しいとしている。

それでも、BinanceのXRP保有残高の減少が長期化している点は見逃せない。価格上昇局面で取引所内の供給縮小が続けば、市場で即時に売却可能なXRPが減っているとの見方につながるためだ。今後のXRP相場を見極めるうえで、取引所残高は重要な観測指標の一つとなりそうだ。

今後の焦点は、XRP現物ETFが実際にどの程度のXRPを市場から吸収するかにある。同時に、Binanceから流出したXRPが他の取引所に向かったのか、機関投資家やカストディウォレット、個人ウォレットに移ったのかを見極める必要がある。

BinanceのXRP保有残高の減少は、単なる取引所残高の変動にとどまらず、足元のXRP市場の需給変化を映す材料として受け止められている。一方で、実際に純流出が起きているのか、長期保有が進んでいるのかを判断するには、取引所間の資金移動やETF保有動向も併せて確認する必要がある。

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