XRPのデリバティブ市場で売り圧力が強まっている。BinanceのXRP無期限先物では累積取引量差(CVD)が大幅なマイナスに沈み、建玉(オープン・インタレスト)も縮小した。価格は直近高値から約21%下落しており、市場ではレバレッジ解消の動きが鮮明になっている。
1日、ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、BinanceのXRP無期限先物におけるCVDは8月31日時点でマイナス8億8210万ドルまで低下した。建玉も8月22日以降で約27%減少しており、下落局面でポジション圧縮が進んだことを示唆している。
XRPは2週間前に一時1.69ドルまで上昇したが、その後は暗号資産市場全体の調整と歩調を合わせる形で下落に転じた。直近では1.34ドルまで下げ、高値から約21%安となった。これに伴い、デリバティブ市場のレバレッジポジションも急速に縮小した。
8月中旬以降に積み上がっていたレバレッジも、ほぼ解消された格好だ。XRPの建玉は8月17日の約2億3270万ドルから、22日には3億2300万ドルへ増加。5日間で約9000万ドル積み上がった。その後は2億3530万ドルまで減少し、当時の増加分の約97%が巻き戻された。
もっとも、建玉の減少だけで、どちらの方向のポジションが解消されたかを断定することはできない。建玉はポジション規模の変化を示す指標にとどまり、減少分がロングとショートのどちらによるものかは判別できないためだ。減少分のすべてをロング解消とみなすことはできない。
市場構造を見ると、プラス材料と下押し材料が併存している。レバレッジ縮小は、過密なポジションに起因する清算リスクを和らげ、市場構造の健全化につながる可能性がある。一方で、無期限先物と現物のCVDがそろって大幅なマイナスを記録し、価格下落も重なっていることから、売り圧力はなお強い。
今回の焦点は、価格下落そのものよりも、レバレッジ解消と売買フローの悪化が同時に進んだ点にある。現物とデリバティブの双方で売り優勢が続く限り、XRPがトレンドとして反発するには、両市場の売買フロー改善が欠かせない。