ビットコインのイメージ(写真=Shutterstock)

TD Cowenは、ビットコインの年末目標価格を従来の14万ドル台から9万7500ドルに引き下げた。足元の相場軟調を反映した措置で、ビットコインを保有する企業の目標株価も見直した。Strategyは引き下げた一方、Striveは引き上げた。

CoinPostやCrypto Briefingなどが2日に報じたところによると、TD Cowenのアナリスト、ランス・ビタンザ氏は、直近の値動きを踏まえてビットコインの年末見通しを下方修正した。

新たな目標価格は、足元で7万8000ドル前後で推移するビットコインが、年末までに約25%上昇することを見込んだ水準だ。ビットコインはこのところ、5万8400〜7万8000ドルのレンジで推移していた。

今回の修正後の目標価格は、TD Cowenがこれまで示してきた年末の基本シナリオである約14万ドルを約30%下回る。これまでは、2025年末に14万1277ドル、2026〜2027年には17万7000〜22万5000ドルに達する可能性があるとみていたが、直近の相場の弱さを踏まえて見通しを引き下げた。

ビタンザ氏は、今回の見直しについて、最近のビットコイン価格の動きを反映したものであり、個別企業の基礎体力や市場構造の悪化を織り込んだものではないと説明した。規制の明確化や主要株価指数への組み入れ拡大は、引き続き市場回復を支える要因になるとの見方も示した。

ビットコイン保有企業の目標株価も調整した。TD CowenはStrategyの目標株価を従来の400ドルから260ドルに引き下げたが、投資判断は「買い」を据え置いた。Strategyは大量のビットコインを保有しており、株価がビットコイン相場に反応しやすい構造にあるという。

一方、Striveに対する見方は引き上げた。Striveは8月24日から28日にかけて約1800BTCを追加取得し、総保有量を2万3156BTCに拡大した。これを受け、TD Cowenは同社の目標株価を28ドルから32ドルに引き上げ、投資判断「買い」を維持した。目標株価ベースでは約33%の上昇余地があるとみている。

TD Cowenは、Striveのビットコイン保有量が2026年末までに2万7100BTCを超えると予想している。ビットコイン相場が調整局面にあっても、保有戦略や資金調達力の違いによって企業ごとの評価が分かれていることがうかがえる。

今回の見通し修正は、ビットコイン価格に対する期待を引き下げる一方、ビットコイン保有企業の間で銘柄選別が進んでいることも示した。TD Cowenは、StrategyとStriveについて、資産拡大のペースや財務面の違いを踏まえて評価を分けた。

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