ビットコイン現物ETF(写真:Shutterstock)

ビットコイン現物ETFは8月、35億2000万ドルの純流入を記録した。月間ベースでは2026年で最大となり、年初来の累計純流出額も大きく縮小した。

Cointelegraphが2日付で報じたところによると、8月はビットコイン価格が約25%上昇し、ETFへの資金流入が加速した。これを受け、年初来の累計純流出は52億9000万ドルから17億7000万ドルへと約66%縮小した。

8月の純流入額は、7月の1億7200万ドルから大幅に改善した。ビットコイン現物ETFとしては年内最大の月間流入で、ビットコインの月間上昇率も2024年11月の37.29%上昇以来の大きさとなった。

資金流入は月を通じて堅調だった。8月は21取引日のうち16取引日で純流入となり、8月17日から27日まで9取引日連続で純流入を記録した。

総純資産は7月末の762億9000万ドルから、8月末には996億1000万ドルへ増加し、前月末比で約31%伸びた。月間取引量も393億7000万ドルから586億3000万ドルへ約49%増えた。

一方、8月の勢いは9月初めに入って鈍った。ビットコイン現物ETFは9月1日に2億1670万ドルの純流入となった後、2日には2億3646万ドルの純流出に転じた。

これは、7月31日の2億6537万ドルの純流出以来、1日ベースで最大の流出額という。

相場も不安定な動きを見せた。ビットコインは8月末に8万ドルを上回っていたが、2日には一時7万7000ドルを下回った。ETFの資金フローが1日で反転した背景には、こうした価格下落があったとみられる。

他の暗号資産ETFは比較的底堅く推移した。イーサリアム現物ETFは2日に約1100万ドル、XRP現物ETFは1440万ドルの純流入を記録した。

特にイーサリアム現物ETFは、7月末時点では年初来で約11億2000万ドルの純流出だったが、8月の資金流入を受けて、年初来累計で7億3200万ドルの純流入へと転じた。

XRP現物ETFも、7月末時点で3億4300万ドルだった年初来累計の純流入が、5億200万ドルに拡大した。1カ月で約46%増えた計算だ。

2026年のビットコイン現物ETFは月ごとの振れが大きい。最大の月間純流出は6月の45億1000万ドルで、5月の24億3000万ドル、1月の16億1000万ドルが続いた。

その中で、8月の大幅な資金流入は年内の不振を相当程度取り戻す動きとなった。ただ、9月初めの動きは8月とは異なる方向を示している。ビットコイン現物ETFへの流入は鈍化し、ビットコイン価格も8万ドル台から押し下げられた。

一方で、イーサリアムとXRPの現物ETFは年初来でなお純流入を維持している。主要な暗号資産ETFの間で資金フローの選別が続くかが注目される。

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