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BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、ビットコインが2030年に100万ドルに達する可能性があるとの見方を示した。一方で、足元の新規資金の振り向け先としてはEthereumを最有力と位置付け、短期的な投資妙味はビットコインより高いとの認識を示した。

Cointelegraphが2日付で報じたところによると、ヘイズ氏はポッドキャスト「Trade Secret」に出演し、ビットコインは今後4年以内に7桁台へ乗せる環境が整いつつあると語った。その上で、新規資金を配分する対象としてはEthereumの方が魅力的だと評価した。

ビットコインの上昇要因としては、人工知能(AI)バブルの崩壊に加え、大規模な通貨供給の拡大や、米国でイールドカーブ・コントロールが導入される可能性を挙げた。ヘイズ氏は「材料はすべてそろった。今がその時だ」と述べ、ビットコインは5万8000ドル近辺で底入れした公算が大きく、以後は段階的な上昇局面に入るとの見通しを示した。

長期ではビットコインの強気見通しを維持する一方、短期のリスク・リワードではEthereumをより高く評価した。Ethereumを「ナンバーワンの選択肢」と位置付け、Hyperliquid(HYPE)と比べても新規資金に対する妙味が大きいと述べた。

Ethereumについては、「かなり早いペースで3倍から5倍になる可能性がある」との見方も示した。

その理由として、EthereumがDeFiの基盤レイヤーである点を挙げた。市場で過小評価されてきた面があり、長期間出遅れていた反動から、今後は見直し買いが入りやすい局面にあるとみている。

また、ビットコインの上昇局面でEthereumも20%急伸した点に触れ、「今が動く時だ」と語った。

一方、HYPEについては、以前に比べて上昇余地が小さくなったと評価した。「いまやHyperliquidの存在は誰もが知っている」とし、市場の期待を大きく上回る未知の資産ではなくなったとの認識を示した。

追加上昇の可能性自体は認めつつも、期待がすでに相応に織り込まれていると指摘。自身が運営する投資会社Maelstromとしては、資金を振り向ける先としてEthereumなど他の資産の方がリスク・リワードに優れると判断したという。

もっとも、ビットコインの2030年100万ドル予想には異論もある。10X Researchのリサーチ責任者、マーカス・ティーレン氏は同じポッドキャストで、100万ドル到達は「数学的に不可能だ」と主張した。

過去15年間でビットコインが現在の価格水準まで上昇する過程で流入した資金規模を踏まえると、今後4年以内に100万ドルへ到達するには数兆ドル規模の追加資金が必要になるが、その実現性は低いというのが同氏の見方だ。

ヘイズ氏はまた、ドナルド・トランプ米大統領の発言や行動が暗号資産相場に与える影響は大きくないとの考えも示した。投資家はトランプ大統領よりも、米財務省や連邦準備制度理事会(FRB)といった通貨当局の動向を注視すべきだと述べた。

暗号資産関連法案を巡っては、CLARITY Actを含む立法について、トランプ大統領が法案成立に向けて政治的資本を投じるかは不透明だと指摘した。一般有権者にとって、暗号資産法制は他の政策課題ほど重要な関心事ではない可能性があるためだとしている。

一方、ヘイズ氏が共同創業したBitMEXは、9月23日に取引所の運営を終了する予定だ。BitMEXは利用者に対し、それまでにポジションの整理と資金の引き出しを済ませるよう呼びかけている。

同社は、戦略の見直しと暗号資産業界を取り巻く事業環境を踏まえ、運営終了を決めたと説明した。

ヘイズ氏はBitMEXの終了について、「自分たちなりの形で着地した」と振り返った。BinanceやOKXのような大手並みの規模を持たないまま暗号資産取引所を運営するのは、競争が激しすぎて容易ではないと述べた。

加えて、セキュリティー対策や技術インフラ、データセンター運営にかかるコスト負担が重く、採算を確保しにくくなっているとも説明した。

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