LGエレクトロニクスは9月3日、ドイツ・ベルリンで開催される欧州最大級の家電見本市「IFA 2026」に出展し、AI家電、AIホームハブ、AIホームプラットフォームを連携させたAIホーム戦略を披露すると発表した。
展示テーマは「あなたに合わせたイノベーション」。会場では約150の主要製品を公開する。展示ブースの約46%をビジネスパートナー向けの商談スペースに充て、過去最大規模のB2B商談エリアを運営する。
「AIホーム」ゾーンでは、次世代AIホームハブ「LG ThinQ On」とAIホームプラットフォーム「LG ThinQ」を中核に据えた展示を行う。リビング、キッチン、寝室、浴室、屋外空間など実際の生活空間を再現し、AIが空間ごとの特性に応じて機能を提供する様子を体験できる構成とした。
あわせて、LG ThinQの自律型AIエージェント機能を強化した「ThinQ Claw」も初公開する。ThinQ ClawはThinQ Onに搭載され、利用者との対話を通じて生活パターンを把握し、必要な機能を先回りして提案し、実行するAIエージェントだという。
エネルギー管理分野では、2024年に買収したスマートホームプラットフォーム企業AtHomeの「Homy」を活用したシステムも披露する。Homyは5万台超のIoT機器を接続して統合制御できるオープンプラットフォームで、今回はAI家電やHVAC、太陽光発電、エネルギー貯蔵装置と連携し、住宅全体のエネルギーの流れを管理できるよう機能を拡充した。LGエレクトロニクスは、欧州で築いたブランド力を生かし、多世帯住宅の建設会社向けB2Bソリューションとして活用する方針としている。
新製品では、ビルトインデザインと高性能・高効率を両立した「Fit and Max」シリーズを初公開する。従来は冷蔵庫中心だったラインアップを、洗濯機、乾燥機、食器洗い機へ拡大した。空間効率とエネルギー効率を重視する欧州市場の需要を反映したとしている。冷蔵庫は壁面の家具に密着して設置しても扉を最大110度まで開けられるヒンジ構造を採用し、食器洗い機には下部家具との干渉を抑えるスライディングヒンジドアを採用した。洗濯関連製品は、欧州標準の家具奥行き600ミリを維持しながら、洗濯・乾燥容量を確保した。
エネルギーリーダーシップゾーンでは、デュアルインバーターヒートポンプとインバータコンプレッサー技術を基盤とする高効率家電を紹介する。欧州の最高エネルギー等級基準と比較して、洗濯機はエネルギー使用量をさらに70%削減し、食器洗い機と冷蔵庫もそれぞれ30%、35%の追加削減を実現したとしている。
ペク・スンテHS事業本部長(副社長)は「AI家電、AIホームハブ、AIホームプラットフォームを通じて、より便利で拡張性の高いAIホームのエコシステムを実現し、グローバルのプレミアム家電市場でのリーダーシップを一段と強化していく」と述べた。