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Chips&Mediaは9月3日、車載向けの次世代マルチメディアIP「WAVE6331X FuSa」が、DNVからISO 26262 ASIL-Bの機能安全認証を取得したと発表した。これを足がかりに、車載半導体分野での事業展開を本格化する。

同社によると、今回の認証は2年以上にわたる研究開発の成果。これまで主力としてきた民生向けマルチメディア機器分野から、先進運転支援システム(ADAS)や車載インフォテインメント(IVI)を含む車載半導体市場へと事業領域を広げる。

車両の電子化・自動運転化が進む中、カメラ映像を処理するマルチメディアIPでは機能安全の重要性が高まっている。WAVE6331X FuSaは、走行中に発生し得るハードウェア異常やデータ破損を検知し、所定の故障対応時間内にシステムを安全状態へ移行できるよう設計した。

これにより、映像フレームの停止やデータ破損に起因する自動運転システムの誤作動リスクを低減できるとしている。

機能安全要件に対応する半導体では、国際基準であるASIL等級を満たすために追加の安全メカニズムが必要となり、チップ面積や消費電力が増える場合がある。Chips&Mediaは、低消費電力アーキテクチャをベースに、データエラーやチップ動作異常をリアルタイムで検知する安全機能をIPに組み込んだ。

同社は、この方式によってシステム異常の迅速な検知と、チップ面積・消費電力の抑制を両立したと説明している。

また、ISO 26262に基づく機能安全開発体制を、既存のAVC、HEVCに加え、最新のAV1や車載インフォテインメント市場で広く使われるVP9のコーデックIPにも展開した。今回のSEooC認証により、車載SoC開発企業の機能安全開発負担の軽減を見込む。

一般に、車載半導体メーカーやTier1サプライヤーは、完成車メーカーの最終認証に向けてSoC内部の各ブロックを検証する必要があり、数カ月を要するうえ相応のコストもかかる。Chips&Mediaは、認証済みのSEooCパッケージを提供することで、顧客の統合、検証、評価プロセスを支援する方針だ。

今後は、次世代映像圧縮規格のAV2やVVCにも同じ機能安全技術フレームワークを適用し、商用化を進める計画としている。

キム・サンヒョン代表は「ISO 26262 ASIL-B認証の取得は、Chips&Mediaの機能安全設計能力が世界水準にあることを示すと同時に、マルチメディアIP専業企業からグローバルな車載機能安全技術企業へと飛躍する重要なマイルストーンだ」とコメントした。

その上で「当社のマルチメディアIPは、世界上位5社の車載半導体企業のうち3社で採用されている。認証済みのセーフティマニュアルと開発ガイドにより、グローバル顧客の開発リスクと開発期間を大幅に削減できると期待している」と述べた。

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