MegazoneCloudは9月3日、光子方式の量子コンピューティング企業Quandelaと提携し、国内で光子量子コンピューティングの展開を進めると発表した。クラウド上でGPUと光子ベースのQPUを連携させ、企業や大学、研究機関が実環境で技術検証を進められる基盤を整える。
光子量子コンピューティングは、光の粒子である光子を情報処理に用いる方式。光子ベースの量子プロセッサ(QPU)は、光子を使って演算処理を行う。
光通信技術との親和性が高く、光ファイバーなど既存インフラと組み合わせやすい点が特徴だ。超伝導方式のように装置全体を極低温に保つ必要がなく、冷却負荷を抑えやすいとされる。
両社は今後、クラウド環境でGPUと光子QPUを組み合わせたハイブリッドコンピューティング環境を構築し、技術検証を共同で進める。国内の企業、大学、研究機関が多額のインフラ投資なしに量子コンピューティングを検証できるよう支援する。
あわせて、産業別のユースケースや活用事例の開発を進めるほか、政府の研究開発事業や実証事業への参加、オンプレミス型の光子量子コンピュータ構築にも取り組み、需要開拓を図る。
MegazoneCloudは7月、中性原子方式の量子コンピューティング企業Pasqalとも提携している。今回Quandelaとの協力を加えることで、異なる量子ハードウェアを扱う体制を広げたとしている。
Quandelaはこの協力の一環として、8月26日にMegazoneCloudと韓国科学技術情報研究院(KISTI)が共同開催した量子コンピューティング・ハッカソン「Quantum Reframing Challenge 2026」にスポンサーとして参加した。
MegazoneCloudのキム・ドンホCQOは「AIやデータ分析で計算の複雑化が進み、既存コンピューティングを補完する次世代技術の必要性が高まっている一方、国内では実機QPUにアクセスして検証できる機会が限られている」とコメントした。
そのうえで「今回の提携を通じて、顧客がGPU、クラウド、AI環境と連携しながら実際の活用可能性を検証できるようにする。国内の量子コンピューティング活用基盤と専門人材の拡大にもつなげたい」と述べた。