写真=Nol Universe

Nol Universeは9月3日、ソフトウェア開発分野で進めてきたAIトランスフォーメーション(AX)の成果を公表した。直近3カ月の指標では、開発者1人当たりのコード記述量が前年同期比71%増加し、開発リードタイムは半減したという。

同社が開発組織の業務指標を前年同期と比較したところ、コード作成から本番反映までにかかる時間は5割超の短縮となった。レビュー後、初回承認に至るまでの時間も41%短縮。手戻りによるコード再作成の比率も12%低下した。

こうしたAI活用の経験やノウハウを全社に広げるため、同社は7月に社内AX統合ポータル「NOL AX Hub」を開設した。各組織が個別に蓄積してきたAI活用事例を集約し、横断的に参照・再利用できるようにしたほか、AIツールの活用ガイドや教育コンテンツなど関連情報も一元提供する。

航空分野に関するソースコードやデータベース(DB)、APIをリアルタイムで照会・分析するAIアシスタントも構築した。これまで開発者を介していた情報確認作業を、担当者が直接処理できるようにしたとしている。

このほか、従業員向けの悪性メール模擬訓練で必要となるテンプレートを、LLMベースで自動生成する仕組みも開発した。訓練プロセスの自動化も進める。今後は、優れたAI活用事例を選定・表彰する「Engineering AX Awards」も運営し、実務改善事例の継続的な発掘と横展開を図る計画だ。

同社は、社内AXで培った能力を顧客向けAIサービスにもつなげている。2025年12月には、旅行商品を提案する対話型レコメンドサービス「AI Nori」を公開。続く7月には、AIキュレーションサービス「Discovery」も開設した。

Nol Universeの最高技術責任者(CTO)、キム・ヨンジン氏は、「AIを一部の組織や職務だけのツールにとどめず、誰もが日常的に使う業務の仕組みとして定着させることに注力している」とコメントした。その上で、「多様なAI活用の経験とノウハウを全社の資産として蓄積し、生産性向上だけでなく、顧客が体感できるサービス革新につなげていく」と述べた。

キーワード

#AI #AX #ソフトウェア開発 #LLM #API #データベース
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.