iPhoneに不具合が起きても、いきなり初期化する必要はない。まずは再起動を試し、それでも直らない場合に「すべての設定をリセット」、最後の手段として「すべてのコンテンツと設定を消去」を検討するのが基本だ。操作ごとにデータや設定への影響範囲が異なるため、段階的に切り分けることが重要になる。
米ITメディアのEngadgetが30日(現地時間)に報じた。iPhoneの主な対処法は、大きく分けて「再起動」「すべての設定をリセット」「すべてのコンテンツと設定を消去」の3つ。Appleも公式サポート文書で、それぞれを別の機能として案内している。
最初に試すべきなのは再起動だ。写真やアプリ、メッセージなどの個人データには影響しない。画面がフリーズして通常の操作で電源を切れない場合は、強制再起動を使う。
最新のiPhoneでは、音量を上げるボタンと下げるボタンを順に素早く押した後、Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを押し続ける。
再起動で解決しない場合、Wi-FiやBluetoothなど接続設定まわりの不具合では、「すべての設定をリセット」が選択肢になる。写真や動画、アプリ、メッセージ、書類などの個人データは残る一方、Wi-Fiのパスワード、Bluetoothのペアリング、Apple Payのカード情報、Face ID・Touch ID、位置情報やプライバシーの設定などは初期化される。
Appleも、一般的な不具合ではまず再起動を試し、それでも解決しない場合にこの機能を使うよう案内している。
最も影響が大きいのが「すべてのコンテンツと設定を消去」だ。一般に工場出荷時の状態に戻す初期化を指し、端末内の個人情報と設定をすべて削除する。不具合対応の最終手段として使うほか、iPhoneを売却・譲渡する際にも必要になる。実行前には、復元に備えてバックアップを取っておくことが欠かせない。
Engadgetは便宜上、設定だけを消去する方法をソフトリセット、端末内のデータをすべて削除する方法をハードリセットとして区別した。ただ、資料によっては強制再起動をハードリセットと呼ぶ場合もある。重要なのは用語の違いではなく、どの操作でデータが消えるのかを確認したうえで、再起動、設定のリセット、全消去の順に進めることだ。