Mirae Asset SecuritiesとToss Securitiesが、日本で証券会社の買収を検討していることが分かった。新たに法人を設立して参入するのではなく、現地のライセンスや営業網を持つ既存の証券会社を傘下に収めることで、日本市場での早期立ち上げを目指す。
金融投資業界によると、両社はそれぞれ日本の証券会社3〜4社を買収候補として検討している。事業性や買収価格、買収後のシナジーを見極めながら、候補先の選定を進めているという。
背景には、日本の資本市場を巡る成長期待の高まりがある。市場が構造的な成長局面に入りつつあるほか、グローバルマネーの関心が強まっており、個人マネーの資本市場への流入も進んでいるとの見方だ。
日本で新たに証券業のライセンスを取得して参入するには、相応の時間を要する。既存の証券会社を買収すれば、ライセンスに加えて営業網や顧客基盤も一体で確保できる点が利点となる。
Mirae Asset Securitiesはウェルスマネジメント(WM)やETFで強みを持ち、Toss Securitiesはモバイル中心の投資プラットフォームに競争力がある。それぞれの得意分野を日本事業に生かせるとの見方が出ている。
Mirae Asset Securitiesは日本に加え、米国のオンライン証券会社の買収も進めており、グローバル投資プラットフォームの拡大を図っている。米国株、ETF、米国国債、デジタル資産を単一プラットフォームで取引できるサービスの構築も、中長期の目標に据える。
また、日本とオーストラリアでは、現地事業を見据えた法人設立などを先行して進め、市場参入に向けた基盤整備を進めてきた。
Toss Securitiesの関係者はコメントを控えた。