AsteroMorphは8月31日、7月に開催された第56回国際物理オリンピック(IPhO 2026)の理論試験で、自社AIが30点満点中28.6点を記録し、金メダル相当の成績として公式認定を受けたと発表した。
国際物理オリンピックは、各国の高校生代表が参加する国際的な物理コンテストである。2026年大会はコロンビア・ブカラマンガで開かれた。
同社によると、このAIモデルは7月8日、現地で参加者と同じ時間帯に5時間かけて理論試験に解答した。提出した答案はIPhOの公式採点委員が評価し、金メダル相当の成績として公式ディプロマとメダルが授与されたという。
今回の現地でのAI評価には、AsteroMorphのほか、Meta Superintelligence LabsやHuaweiも参加した。
試験に用いたAIシステムは、複数のオープンソース大規模言語モデル(LLM)と自社開発モデル、各種コンポーネントを組み合わせて構築した。基盤にはAmazon Web Services(AWS)のクラウド環境を利用した。
試験中は、外部AIモデルのAPIやインターネット検索、人による介入を使わず、問題の入力から解釈、推論、検証、最終答案の生成までを自律的に実行したとしている。
また、実際の試験問題に含まれる数式や図、グラフに対応するため、マルチモーダル技術を適用した。
AsteroMorphの関係者は「オープンソースモデルと自社構築のAIシステムだけで、高難度の物理問題を解けることを確認した」としたうえで、「LLMそのものの性能だけでなく、複合的な推論プロセスを設計し運用するシステム能力も重要だ」とコメントした。