ビットコイン現物ETFのイメージ写真=Shutterstock

米国の現物ETF市場で8月28日、ビットコイン現物ETFは2億190万ドルの純流出となり、9営業日連続で続いていた資金流入が途切れた。一方、イーサリアム現物ETFは1億210万ドルの純流入を記録し、10営業日連続の流入を維持した。

Decryptoが30日に報じた。SosoValueの集計によると、ビットコイン現物ETFの累計純流入額は約551億ドルに縮小し、総純資産は約939億ドルとなった。

ビットコイン現物ETFには直前まで強い資金流入が続いていた。ビットコイン価格が8万ドルに迫る場面では、8営業日で28億ドルを集めた。

この間、日次の純流入額は複数回にわたって3億ドルを上回り、20日には6億ドルを超えた。5月以降で最大の日次流入もこの局面で記録している。

これに対し、イーサリアム現物ETFには資金流入が続いた。28日の純流入額は1億210万ドルで、累計純流入額は約129億ドルに拡大。総純資産は約138億ドルだった。

こうした資金動向の違いは、価格の動きとも重なった。ビットコインは、米連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォッシュ議長がジャクソンホールでタカ派的な発言を行った後、上昇が一服し、その後は7万8000ドル近辺まで下落した。

ETFの資金フローは、機関投資家や伝統的な投資家のリスク選好を映す指標の1つとみられている。現物ETFは裏付け資産を直接保有しながら証券取引所で売買される仕組みで、投資家は通常の証券口座を通じてビットコインやイーサリアムの値動きに間接的に投資できる。

このため、暗号資産を直接購入する手間を抑えつつ資金を取り込む受け皿として機能してきた。

もっとも、1日分の純流出だけで機関投資家の需要全体が反転したとみるのは難しい。ビットコイン現物ETFは上場以来、累計で数百億ドル規模の資金を積み上げており、今回の流出額も累計資金と比べれば限定的だ。

市場では今後、ビットコイン現物ETFで資金流入が再開するかに加え、資産規模が相対的に小さいイーサリアム現物ETFで高水準の流入が続くかが注目されている。

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