写真=Insta360

Canon、Sony、Nikonなど日本メーカーが主導してきたミラーレスカメラ市場で、中国企業の動きが新たな競争要因として注目を集めている。Insta360が自社ミラーレス機2モデルの開発を公表したほか、レンズメーカーのViltroxにもカメラボディ参入観測が浮上しているためだ。

TechRadarが30日付で報じたところによると、主要なデジタルカメラブランドの多くは日本企業が占める。Canon、Sony、Nikonに加え、Fujifilm、Panasonic、OM System、Sigma、Ricohなどが市場をけん引している。

一方、中国メーカーではDJIがドローンやアクションカメラ分野で、Insta360が360度カメラ分野で存在感を示してきた。ただ、ミラーレスカメラ市場では依然として日本勢の優位が続いている。

今回、最も具体的な動きを見せたのはInsta360だ。Insta360の最高経営責任者(CEO)であるジンカン・ジェイケー・リュウ(Jingkang JK Liu)氏は、「現在、ミラーレスカメラ2機種を開発している」と明らかにした。

このうち1機種について同氏は、従来のカメラではあまり見られない形状を採用し、「写真の撮り方を根本から変える可能性を秘めている」と説明した。もう1機種は、リーク情報などから小型のマイクロフォーサーズ機になるとの見方が出ている。

Insta360は、早ければ「CP+ 2027」で試作機を披露する可能性も示している。

Viltroxの動向にも関心が集まっている。同社はこれまで、Sony E、Nikon Z、Fujifilm X向けの交換レンズを展開してきた。昨年にはLマウントアライアンスにも加わっており、比較的低価格ながら高い光学性能を打ち出す戦略で存在感を高めてきた。

現在、APS-C対応のLマウント単焦点レンズ2本を準備しているとの報道が出ており、独自のカメラボディ開発観測も強まっている。現行のAPS-C対応Lマウント機が事実上存在しないことから、将来的な自社ボディ投入を見据えた動きではないかとの見方がある。

もっとも、Viltroxはミラーレスカメラの発売を公式発表しておらず、現時点では憶測の域を出ていない。

競争環境にも変化の兆しがある。Nikkeiによる2025年の日本メーカー製デジタルカメラ出荷台数集計では、Canonが45.7%、Sonyが24.6%で首位と2位を維持した。Fujifilmは11.8%で、Nikonを上回って3位に入った。

中国メーカーが実際に参入すれば、競争の焦点は画質や基本性能だけでなく、価格や新たなフォームファクターにも広がる可能性がある。とりわけInsta360が、アクションカメラや360度カメラで培った技術をミラーレス機にどう落とし込むかが、日本メーカーとの差別化を左右するポイントになりそうだ。

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