写真=Shutterstock

IBMはArmと協業し、IBM ZメインフレームおよびLinuxONE向けに、Arm対応のデュアルアーキテクチャプロセッサを開発する。z/OSとArm系Linuxのワークロードを単一コアで並行実行できる設計になるという。米メディアのSiliconANGLEが24日(現地時間)に報じた。

チップ名は明らかになっていない。新プロセッサは単一のプロセッサ(コア)上で、Arm向けとIBM Z/LinuxONE向けの両アーキテクチャの命令を、処理を振り分けることなく実行できるようにする。

SiliconANGLEは、今回の発表について、両社が4月に公表した戦略的協業に続く初の具体策だと伝えた。

4月時点では、仮想化やエミュレーションを活用してArmベースのワークロードをIBMのエンタープライズ向けハードウェア上で動かす方向性が示されていた。これに対し新チップは、仮想化やエミュレーションを介さずに処理するネイティブ実行を志向した設計になるとしている。

製造プロセスは2nmで、5.7GHzで動作する高性能コア11基を備える。I/O処理向けのオンチップデータ処理ユニットに加え、リアルタイムの金融取引における不正検知向けのAI推論アクセラレータも搭載する。必要に応じて、数百コア規模まで拡張できるという。

IBMは今回のチップを通じて、これまで別個に発展してきたメインフレームとArmベースのコンピューティングエコシステムの橋渡しを狙う。IBM ZメインフレームとLinuxONEは、世界の金融取引の約70%を処理していると推計される。一方、Armは2200万人超の開発者基盤を背景に、クラウドネイティブやAI分野でソフトウェアエコシステムを広げてきた。

キーワード

#IBM #Arm #IBM Z #LinuxONE #z/OS #2nm #AI推論
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.