Meta Platformsが、社内で「Hatch」と呼ぶ対話型AIエージェント「Openclaw」の消費者向け版を数週間以内に投入する計画であることが分かった。米The Informationが24日(現地時間)、社内文書を引用して報じた。
報道によると、Metaは新たなAIモデル「Watermelon」についても、10月の公開を目標に準備を進めている。
Hatchは、DoorDash、Etsy、Reddit、Yelp、OutlookなどのWebサービスにアクセスできるよう設計された。初期プロトタイプには、エージェントが生成したツールや機能を表示するカスタムダッシュボードも備えるという。
社内文書では、Hatchの提供開始時期を8月末または9月初旬としている。
MetaはWhatsApp上でも、複数のAIエージェントと対話できるプラットフォームを準備している。今週中に少数ユーザー向けの試験提供を始める予定で、同社はこの件に関する取材にコメントしなかった。
The Informationは、Hatchがマーク・ザッカーバーグ氏のAI投資を収益化する戦略の一環だと報じた。Metaは広告依存の収益構造を多角化する狙いとみられる。
料金体系は利用上限に応じた段階制を検討しており、最上位プランは月額199.99ドルとする案が浮上している。
Metaはここ数カ月、AIモデルの投入ペースを加速させている。4月にはMeta Superintelligence Labsが初のモデル「Muse Spark」を公開し、ツール利用やマルチエージェント運用を想定したマルチモーダル推論モデルと位置付けた。
7月には、コーディングやコンピュータ操作、エージェント業務に重点を置いた改良版「Muse Spark 1.1」を発表。8月には「Muse Spark 1.2」に加え、ソフトウェア開発業務を処理するコーディングエージェント「Muse Code」も公開した。
The Informationによると、WatermelonがMuse系列のモデルとして投入されるのか、独立したモデルになるのかは確認されていない。
MetaはオープンソースAI戦略も改めて打ち出している。今月初めには比較的小規模なオープンモデル「Muse Glimmer」を公開し、ザッカーバーグ氏はオープンソースAIへのアクセス拡大を訴える文章も公表した。
またMetaは、「Muse Spark 1.2」のオープンウェイト版も提供すると明らかにした。OpenAIやAnthropicと競合する独自モデル・エージェントの開発と、オープンソースモデルの提供を並行して進める二正面戦略を取っている。