BernsteinはCircleの投資判断を「アウトパフォーム」に据え置いた。写真=Circle

米投資銀行のBernsteinは24日、Circleのステーブルコイン「USDC」が新たな成長局面に入ったとして、同社株の目標株価を140ドルに設定した。投資判断は「アウトパフォーム」を維持し、足元の株価から約60%の上値余地があるとみている。Cointelegraphが報じた。

Bernsteinが評価材料として挙げたのは、USDCの供給量の持ち直しだ。直近7日間で約20億ドル増加し、過去6カ月続いた横ばい・減少基調から反転したという。

同社はこれを「デジタル・ドルのリフレーション」の兆候と位置付けた。

今後12カ月のUSDCの成長を支える要因としては、暗号資産市場の底堅さに加え、米国での規制明確化の進展、トークン化された資本市場の拡大、決済分野でのステーブルコイン採用の広がりを挙げた。

さらに、AIエージェントが決済でステーブルコインを活用し始めている初期的な兆候も確認できるとしている。

Bernsteinは市場シェアの変化にも注目した。USDCは時価総額ベースでTetherの「USDt」に次ぐドル連動型ステーブルコイン2位を維持している一方、取引量ベースでは差を縮めているという。

調整後ベースのステーブルコイン取引量に占めるUSDCのシェアは、2025年の約40%から、2026年時点では60%超へ拡大した。この指標ではすでにUSDtを上回ったとしている。

Circle株は2025年6月の上場以降、値動きの大きい展開が続いた。IPOでの公募価格は1株31ドルで、同社は約11億ドルを調達した。

上場後はいったん株価が急騰したが、2025年11月に暗号資産市場全体が軟調となったことで、公募価格水準まで押し戻された。

もっとも、業績は改善傾向にある。直近四半期の売上高は7億100万ドル、純利益は4800万ドルで、前年同期比で増収増益だった。

Bernsteinは、ステーブルコイン市場の次の成長段階が、決済や資本市場インフラへ広がる可能性を重視している。USDCが取引シェアの拡大と供給量の回復を同時に示したことで、Circleの業績と株価が再びステーブルコイン市場の成長期待と強く連動する可能性があるとみる。

今後の焦点は、足元のUSDC供給増が一時的な反発にとどまるのか、それとも米国の規制環境の整備や決済分野での採用拡大を追い風に持続成長につながるのかにある。AI起点の決済需要や、トークン化資本市場の拡大が実際の利用増に結び付けば、Circleの事業基盤にも追加的な変化をもたらす可能性がある。

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