画像=HoverAirのモジュール式ドローン「Versa」(提供: HoverAir)

米連邦通信委員会(FCC)は24日、HoverAirの新型モジュール式ドローン「Versa」に付与していた認証を取り消し、公開データベースから削除した。FCCはあわせて、米国内での輸入、マーケティング、販売は米国法に違反するとして、関連活動の即時停止を指示した。TechRadarが報じた。

問題となったのは、Versaが米国で販売可能な製品であるかのように訴求されていた点だ。HoverAirは先週、クラウドファンディングサイトのIndiegogoでVersaを公開し、FCC認証を前面に打ち出していた。

これにより、Versaは米国で販売できるとの受け止めが広がっていた。とくに、2025年以降はDJIの新規ドローンが米国市場で事実上排除されている中、Versaは例外的に市場参入の道を確保したようにみられていた。

しかしFCCは、この認証は誤って付与されたものだったと判断した。FCCによると、Versaは同委員会の「カバードリスト」規定に抵触する。カメラ単体でも、海外で生産された禁止対象の無人航空システムの中核部品に該当し、飛行キットを含む場合は海外生産の無人航空システムとして禁止対象になるという。

このためFCCは、Versaに関する認証を取り消し、公開データベースから削除した。また、米国内での輸入、マーケティング、販売はいずれも米国法違反に当たるとして、HoverAirに対し直ちに中止するよう求めた。

FCCは追加措置の可能性にも言及した。HoverAirについて、関連規定に故意に違反した可能性があるとし、「カバードリスト」規定に明白に抵触しているように見えるとして、追加対応を検討しているとした。

さらに、すべての通信機器認証機関に対し、審査を厳格化するためのガイダンスを通知する予定だと明らかにした。禁止リスト対象の機器が再び認証されないよう、事前検証を強化する狙いがある。

Versaは、ポケットジンバルカメラとドローンを組み合わせた2in1製品として紹介されていた。翼を外すと、230gの自律飛行4Kカメラから、163gのポケットジンバルカメラへ切り替えられるのが特徴だ。

動画は4K/60fps、4K HDR/30fpsの10ビットカラーに対応し、1200万画素の写真撮影が可能。1/1.3型センサーを搭載し、手のひらからの離着陸、AIによる被写体追跡、自動フレーミング、音声・ジェスチャー操作にも対応するとしていた。

また、HoverAirの「Beacon」と連携し、スマートフォンに接続できるとしていた。最高速度は36km/h、耐風性能はレベル5、最大飛行時間は14分。ジンバルカメラモードでは、1.64型の回転式OLEDハプティックディスプレイと最大800ニトの輝度をサポートする。

Indiegogoのページには、グローバル展開と2026年10月の支援者向け発送予定が記載されており、米国価格も499ドルからと表示されている。

ただ、FCCの措置を受け、Versaの米国投入は当面不透明になった。HoverAirは9月、ドイツ・ベルリンで開かれる家電見本市「IFA」でVersaを公開する予定だ。

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