Bitmine Immersion Technologiesが先週、8100万ドル(約122億円)相当のEthereumを追加取得し、保有量を拡大した。8月23日時点のEthereum保有残高は584万7611ETHとなり、評価額は150億ドル(約2兆2500億円)に達した。ブロックチェーンメディアのDeCryptが24日に報じた。
今回の追加取得分は3万2447ETH。これにより、同社の保有量はEthereumの流通供給量の約4.8%に相当する水準となった。供給量を約1億2070万ETHとすると、Bitmineが掲げる5%の保有目標は約604万ETHに当たり、達成まで残り約18万7000ETHとなる。
同社は昨年夏以降、Ethereumの保有拡大を続けてきた。昨年8月に供給量の約1%を確保し、同9月には2%を超えた。2026年3月には保有量が466万ETHを上回り、5月に520万ETH、7月末には579万ETHまで増加していた。
保有するEthereumのうち、87%に当たる506万7309ETHはステーキングに回している。年間のステーキング収益は3億3000万ドル(約495億円)を見込むという。一方で、保有比率が5%を超えても、Ethereumの取引処理やアップグレード、ガバナンスを統制できるわけではない。5%はあくまでBitmine独自の保有目標としている。
追加取得の背景には、足元でのEthereum相場の上昇がある。Ethereumは直近7日間で30.27%上昇し、同期間に約24%上昇したBitcoinを上回った。足元では2480ドル前後で推移し、直近24時間でも小幅高となっている。
市場センチメントにも変化が出ている。予測市場のMyriadでは、Ethereumが1500ドルまで下落する前に3000ドルへ先に到達する可能性を64%と見込んでいる。数日前までは弱気見通しが74%で優勢だったが、その後は強気の見方が広がった。
トム・リー会長も、Ethereumの週間上昇率に注目している。声明で「今回の上昇は2025年5月以降で最大で、それ以前では2021年7月以来だ」としたうえで、「いずれの局面でも、週間30%超の上昇はEthereumの一段高のシグナルになった」と述べた。
投資家心理の改善要因としては、金融環境の改善に加え、ホワイトハウスの暗号資産支援姿勢、米財務省による長期国債買い入れを挙げた。こうした変化がリスク資産選好を押し上げたとの見方を示した。
Bitmineは5月、目標値への到達が過度に早まらないよう購入ペースを調整する方針を示していたが、その後も時期をずらしながら買い増しを続けてきた。一方、BMNRの投資家はEthereum価格の下落リスクに加え、カストディ事故や資金調達コスト、規制変更に伴うリスクにもさらされる。
BitmineがEthereum供給量の5%確保に近づくなか、市場では今後の買い増しペースやステーキング収益の拡大余地に関心が集まっている。Ethereum相場に加え、カストディ、資金調達、規制環境の変化が、同社の資産価値と株価を左右する要因となりそうだ。