ビットコイン現物ETF(写真:Shutterstock)

ビットコイン現物ETFへの資金流入が再び勢いを増している。先週の週間純流入額は19億2000万ドルとなり、2025年10月以降で最大の水準を記録した。ビットコイン価格が週後半に7万8000ドルを上回ったことが、ETFの需給改善につながった。

Cointelegraphが24日に報じた。SoSoValueの集計によると、21日引け時点の週間純流入額は19億2000万ドルだった。ここ数カ月は流入と流出が交錯していたが、先週は明確に流入超へ転じた。

同じ期間、ビットコインは週初の6万3000ドル近辺から上昇し、週間では20%超値上がりした。22日には一時7万9000ドルを上回った。

ETFアナリストのネイト・ゲラシ氏は23日、イーサリアム現物ETFにも約7億ドルが流入したと指摘した。ビットコイン、イーサリアムの現物ETFはいずれも、2025年10月以降で最も強い週間流入になったという。

もっとも、年初来ではなお流出基調が残る。ビットコイン現物ETFは2026年に入ってから足元までで約29億1000万ドルの純流出となっている。特に6月は45億1000万ドルが流出し、月間ベースで最大の流出を記録した。5月も24億3000万ドルの純流出だった。一方、8月の累計純流入額は21日時点で23億8000万ドルとなり、年内で最も強い月間流入ペースを示している。

今回の資金流入を主導したのは、BlackRockの「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」だ。Farside Investorsの集計によると、IBITは先週5営業日連続で資金が流入し、合計13億3000万ドルを集めた。日次流入額は18日の1億6020万ドルから21日の5億300万ドルまで拡大し、22日は2億3930万ドルだった。

BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、IBITの日次資金フローについて「典型的なフリッピング・ザ・バード・パターン」を示したとし、強気シグナルだと評価した。週後半まで流入が続いたことで、大型ETFを中心に投資家心理が急速に改善したとの見方も出ている。

一方で、市場では大規模流入の直後に急落へ転じた例もある。2025年10月にはビットコイン現物ETFに34億2000万ドルが流入したが、同月10日の暗号資産市場の急落で、24時間に約190億ドル規模のレバレッジポジションが清算された。その後、ビットコインは2025年10月6日に12万4700ドル近辺で取引された後、現在までに約38%下落している。

このため、今回のETF資金流入は短期的な需給改善のシグナルと受け止められる一方、年初来の流出分を打ち消すほど流入基調が続くかどうかは、なお見極めが必要だ。ビットコイン価格の上昇が追加の資金流入を呼び込むのか、それとも短期的な反発にとどまるのかが次の焦点となる。

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