暗号資産市場の上昇が3日続き、ショートポジションの清算が24時間で12億4000万ドル(約1兆8600億円)に膨らんだ。Dogecoinも急伸し、コミュニティ関係者からは相場の過熱を警戒する声が上がっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、21日(現地時間)のDogecoinは24時間で10.11%高の0.0842ドルとなった。直近1週間では21.33%上昇した。8月19日の安値0.069ドルからは、一時0.0857ドルまで上昇し、3日続伸となった。
他の主要銘柄も大きく上げた。XRPは1日で24%上昇し、Zcashは18%高、ビットコインキャッシュは21%高となった。
こうした急騰局面で、Dogecoinコミュニティ関係者のミシャボーアは市場参加者に慎重な対応を促した。相場の反転自体は歓迎できるものの、過度に楽観視すべきではないとの立場を示した。
ミシャボーアは、足元のラリーを「注目度の高い暗号資産カンファレンス」と直接結び付けて評価することにも慎重な見方を示した。20日にホワイトハウスで開かれたイベントには、Coinbase、Gemini、Ripple、Chainlinkの経営陣が参加しており、その後に暗号資産市場は上昇した。
一方で、暗号資産は金などの実物資産と歩調を合わせて上昇し、ドルは主要通貨に対して軟調に推移した。市場では、米財務省が11月初めまでに長期国債の買い戻し規模を1回当たり最低40億ドル(約6000億円)へと2倍に拡大するとの見方が出ている。こうした動きが投資家心理を強気に傾け、ショートポジションの清算が相場上昇に拍車をかけたとの分析もある。
今回の上昇は、個別の暗号資産材料だけでは説明しにくい。マクロ要因とショート清算が同時に作用し、価格が短期間で大きく動いたためだ。市場では今後、過熱シグナルが表れるかどうかの見極めが焦点となる。