ビットコイン現物ETF 写真=Shutterstock

ビットコイン現物ETFへの資金流入が加速している。20日(現地時間)の純流入額は5億1720万ドルとなり、5月4日以来で最大の日次流入を記録した。週間では流入額が約10億ドルに達し、暗号資産市場の上昇を支える材料として改めて注目を集めている。

Cointelegraphによると、これを受けて8月のビットコイン現物ETFへの累計純流入額は14億7000万ドルに拡大した。

今週のビットコイン現物ETFへの資金流入は約10億ドル。1月16日に終わった週以来の高水準となった。同週の週間純流入額は約14億2000万ドルだった。

資金流入の拡大は、暗号資産価格の上昇と歩調を合わせた。ビットコインは7万2900ドル前後で推移し、直近24時間で5.47%、過去7日間で15.34%上昇した。イーサリアムも過去7日間で23.43%上昇し、2320ドル台まで値を上げた。

市場では、米財務省による長期国債バイバック拡大の発表と、暗号資産規制を巡る動きが投資家心理を同時に押し上げたとの見方が出ている。ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウスでのイベントで、議会に対しクラリティ法案の推進を促した点も改めて材料視された。

PrimeXBTのシニアアナリスト、ジョナサン・ランディン氏は、米財務省が長期国債市場を下支えする姿勢を示したことで、米金利とドルが弱含んだと分析した。金と銀が株式より強い値動きとなった点を挙げ、市場は今回の措置を成長期待よりも通貨価値の変化を意識した材料として受け止めたと説明している。

ビットコインも金や銀と同様の動きを見せた。ランディン氏は、通貨価値の低下に備えて代替資産を買う「ディベースメント・トレード(debasement trade)」が機能した結果だとみている。

イーサリアム現物ETFにも資金流入は続いた。20日の日次純流入額は1億8920万ドルで、今週の累計流入額は約2億9150万ドルとなった。

こうした流れを受け、現物ETFへの資金流入はビットコインとイーサリアムの上昇を支える指標として存在感を強めている。とりわけ今週のビットコイン現物ETFへの流入規模は、年初の強気相場以来の高水準となっており、今後は資金流入が続くかどうかが次の焦点となる。

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