DaedongのAIトラクター(写真=Daedong)

Daedongは20日、大邱広域市と国内復帰および工場AX投資に関する協約を締結し、大邱工場で製造AXを本格化すると発表した。AIとロボットを活用して生産・物流・品質管理の自動化を進め、トラクターの年間生産能力拡大を目指す。

同社は現在策定中の「大邱工場 製造AXマスタープラン」に基づき、(1)生産・物流構造の再編、(2)新たなAX生産ラインの構築、(3)既存生産ラインのAX転換、(4)データ・AI基盤による工場運営体制の構築――の4つを柱に据える。2029年まで、テーマごとのスケジュールに沿って並行して進める方針だ。

大邱工場では現在、約200種類の仕様のトラクターを生産し、約70カ国に輸出している。

協約に基づき、同社は新設するAX生産ラインの主要15工程に、AIとロボットが実作業を担う「フィジカルAI」技術を段階的に導入する。AIで生産順序や工程運用を最適化するほか、自律走行型の物流ロボットや各種ロボット設備を活用し、資材供給、エンジン・変速機の組み立て、キャビンやタイヤの搬送・装着を自動化する。

塗装工程にはロボット12台を投入し、作業効率の向上と品質の均一化を図る。

品質管理もAIとデータを軸に高度化する。カメラとAIを用いた画像検査により、組み付け漏れや油漏れなどの異常を検出する。最終工程では、完成した農機のソフトウェアやシステムの状態も自動で点検する。

検査結果と生産履歴データを連携させ、不良原因の分析や不良発生リスクの予測を行うAI基盤の品質管理体制も整備する。

生産・物流構造の再編とAI・ロボット導入により、生産能力の拡大も見込む。トラクターの年間通常生産能力は2万1000台から3万5000台へ約67%増加し、機体塗装の生産能力も年間3万5000台から6万3000台へ80%拡大する見通しだ。

1台当たりの作業時間は2.3分から1.9分に短縮し、塗装工程の生産性は約17%向上するとしている。

Daedongのウォン・ユヒョン副会長は「農業AXに続き、製造AXも本格化する。大邱工場をDaedongの製造AXの標準モデルであり、未来農機の中核生産拠点へと発展させる」と述べた。あわせて「新たなAX生産ラインで構築するAI・ロボットとデータ基盤の生産体制を既存ラインにも広げ、今後はグローバル製造拠点へ段階的に展開していく」と語った。

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