ビットコインが6万9000ドル台まで上昇し、6月以来の高値を付けた。上昇率は9%に達し、予測市場では前日まで優勢だった弱気シナリオが大きく後退した。
19日、ブロックチェーンメディアのDecryptoは、今回の上昇について、暗号資産固有の材料というより、マクロ要因と大規模なショートカバーが重なった結果だと分析した。
米財務省は、9月9日から長期国債の買い戻し規模を1回当たり20億ドル(約3000億円)から40億ドル(約6000億円)に引き上げると公表した。これを受けて長期金利が低下し、ドル安が進行。リスク資産に資金が向かいやすい地合いとなった。
暗号資産関連株もそろって上昇した。ビットコイン最大保有企業のStrategyはこの日、12%近く上昇し、Coinbaseは9%高。CircleとBitmineもそれぞれ約9〜10%上げた。暗号資産本体の上昇が関連銘柄の買いにも波及した格好だ。
予測市場の反応はより鮮明だった。Myriadでは、ビットコインが8万4000ドルまで上昇するシナリオより、5万5000ドルまで下落するシナリオの方が前日まで約70%を占めていた。しかし19日午後時点では、5万5000ドルが51.9%、8万4000ドルが48.1%まで接近し、下落シナリオへの偏りが1日で大きく縮小した。
同様の変化は他の予測市場でも確認された。Polymarketの2026年のビットコイン価格見通しでは、先週時点で年末までに5万5000ドルに達する確率が56%、7万5000ドルに達する確率が51%だった。Kalshiでは、8月中にビットコインが6万7500ドルを上回る確率を54%、7万ドルを超える確率を31%と見込んでいたが、ビットコインはこの日、いずれの水準も上回った。
チャート上では、次の上値抵抗線は7万284ドルとされる。日足終値でこの水準を上回れば、7万3245ドルまで上値余地が広がる可能性がある。一方、6万8000ドルを下回れば、6月以降続いてきたレンジ相場に戻るリスクも意識される。
今回の急騰は、価格上昇そのものに加え、マクロ環境の変化、ショートカバー、予測市場の見直しが同時に進んだ点が特徴だ。現物市場の値動きと予測市場の確率が同日に大きく修正されたことからも、市場のセンチメントが急速に変化した様子がうかがえる。