ビットコイン 写真=Shutterstock

Bitcoinが6万9000ドル台に急伸し、暗号資産市場でショートポジションの強制清算が連鎖した。1時間当たりのショート清算額は12億2000万ドル(約1830億円)に達し、相場上昇に拍車をかけた。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが19日(現地時間)に報じた。Ethereumは心理的節目の2000ドルを突破し、Solanaも直近24時間で11.52%上昇して85.41ドルを付けた。

今回の上昇局面では大規模なショートスクイーズが発生した。CoinGlassによると、直近24時間に取引所で強制清算されたポジションは計14億6000万ドル(約2190億円)。影響を受けたトレーダーは11万1060人に上った。

なかでも、1時間でショートポジション約12億2000万ドル(約1830億円)が一斉に清算されたことが、価格上昇を一段と加速させたとみられる。

銘柄別の清算額はBitcoinが6億7811万ドル(約1020億円)で最大だった。Ethereumは4億2344万ドル(約635億円)、Solanaは3797万ドル(約57億円)で続いた。

ショートの強制清算に伴う買い戻しが流入し、主要暗号資産を押し上げた格好だ。

市場では、テクノロジー株の軟調と暗号資産の強さが同時に進んだ点にも関心が集まった。Solanaのアドバイザーを務めるジェフ・パーク氏は「AI down, Bitcoin up」との見方を示した。

AI関連株がいったん調整する一方、投資家資金の一部が暗号資産市場に向かっているとの見方だ。

一方、今回の値動きを短期的な循環物色だけで説明するのは難しいとの分析もある。暗号資産アナリストのウィル・クレメンテ氏は、BitcoinとAIは競合する関係ではなく、むしろ相互に強化し合う関係にあるとみている。

同氏は、ニューラルネットワーク関連インフラの拡大が進む過程で、政府が債券市場の変動を抑える対応を迫られる可能性があると指摘した。その結果、潜在的なインフレ圧力や法定通貨価値の低下が進み、Bitcoinが長期的な資金の逃避先として選好される可能性があるという。

トークン化も中長期の成長テーマとして改めて注目された。Fundstratのトム・リー氏は、RobinhoodのCEOであるブラド・テネフ氏の見解に同調し、「世界的なトークン化のスーパーサイクルは初期段階にある」と述べた。

既存の金融システムがブロックチェーン基盤のインフラへ移行する流れは、自律型AIエージェントの普及とも重なる。こうした構造変化が、暗号資産市場の成長を後押しするとの見方が出ている。

足元ではショートポジションの強制清算が上昇を増幅したが、中長期ではAI投資の拡大やトークン化の進展がBitcoin需要を支えるとの期待も重なっている。市場の関心は、今回の資金シフトが一時的な反発にとどまるのか、それとも主要暗号資産全体のトレンド転換につながるのかに向かっている。

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