セマウル金庫は2026年上期、不良債権(NPL)3兆4783億ウォンを処分し、21金庫を統合した。延滞率の管理と不採算金庫の再編を並行して進め、2028年の黒字化を目指す。
セマウル金庫中央会によると、全国1251のセマウル金庫のうち、今年上期に処分した不良債権は計3兆4783億ウォンに上る。このうち3兆1881億ウォンは、2025年7月に発足した不良債権管理の専門会社、MG資産管理会社(AMCO)を通じて売却した。
残る不良債権は、NPLファンドや韓国資産管理公社(KAMCO)、資産流動化などを通じて整理した。
不良債権処理の進展に伴い、延滞率も低下した。2025年上期末の8.37%から同年末には5.08%へ改善。セマウル金庫の延滞率は2024年6月末が7.24%、同年末が6.81%だった。
不良債権の処分ルートも広がっている。セマウル金庫は2025年5月、Busan Bank、Gwangju Bankなど地方銀行4行と2172億ウォン規模のNPLファンドを組成した。
同年12月には、信用協同組合中央会などと1325億ウォン規模の相互金融向けNPLファンドを組成し、2026年末まで運用する予定だ。
金庫の統合も進める。セマウル金庫は今年上期に21金庫を統合しており、通年では計51金庫の統合を目標に掲げる。2025年上期の統合実績は7金庫で、再編の規模は拡大している。
統合対象となる金庫の既存店舗は、支店として運営を続け、金融アクセスを維持する方針だ。
韓国行政安全部と金融当局は、2025年12月に発足した「セマウル金庫健全性特別管理タスクフォース(TF)」の運営期間を2026年末まで延長した。
セマウル金庫は今年上期、金融監督院の資料提出支援システム(CPC)と預金モニタリングシステムも導入した。延滞リスクの高い企業向け融資の新規取り扱いを制限するほか、2027年からはPF融資残高を総融資の20%以内に抑える規制も導入する予定だ。
セマウル金庫が保有する積立金は計6兆7000億ウォン。内訳は法定積立金が2兆7000億ウォン、特別積立金が8000億ウォン、任意積立金が3兆2000億ウォンとなっている。
国会には、法定積立金を損失補填に充てられる範囲を拡大する内容のセマウル金庫法改正案が提出されている。
セマウル金庫中央会の関係者は「信頼回復に向け、内外で健全性管理に総力を挙げている。信頼される金融機関として再生できるよう最善を尽くす」とコメントした。