Bitcoinがこの1週間で9%超上昇し、7万ドル回復が目前に迫っている。大規模なショート清算が相場上昇に拍車をかけたほか、年内利上げ観測の後退やBitcoin現物ETFの資金フロー改善も支援材料となった。
19日(現地時間)にブロックチェーンメディアDecryptoが伝えたところによると、Bitcoinは同日の取引で一時6万9749ドルまで上昇した。その後は6万9100ドル近辺で推移した。
急伸の背景には、ショートポジションの大規模な清算がある。CoinGlassによると、暗号資産市場では直近1時間に11億4000万ドル規模のショートが清算された。同期間の清算総額は12億2000万ドルだった。
銘柄別では、Bitcoinの清算額が6億7764万ドルと最も多く、Ethereumが4億2290万ドル、Solanaが3788万ドルで続いた。
直近24時間のショート清算額は13億1000万ドルに達した。清算されたアカウント数は計11万2004件。単一案件として最大だったのは、Bitgetで発生した3218万ドル規模のEthereumポジションだった。市場では、下落を見込んだポジションの強制解消が買い戻しを呼び、相場上昇をさらに促す典型的なショートスクイーズが起きたとの見方が出ている。
Bitcoinは直近安値の5万7735ドルから約19%反発した。一方で、昨年10月に付けた12万6000ドル超の過去最高値(ATH)とは、なお大きな開きがある。
今週の上昇を受け、市場では主要な上値抵抗線を突破できるかにも注目が集まっている。Bitcoinは今週、6万2690~6万9749ドルのレンジで推移しており、チャート上の主要レジスタンスとされる7万0284~7万3245ドルに接近した。
マクロ環境の変化も追い風となった。年内の利上げ観測が後退し、リスク資産に対する投資家心理が改善したためだ。予測市場では、一時80%を上回っていた今年の利上げ見通しが足元で大きく縮小した。加えて、Bitcoin現物ETFでは資金流出基調に反転の兆しがみられ、需給面の重しもやや和らいだ。
SkyBridge Capital創業者のアンソニー・スカラムーチは、Bitcoinの弱気相場が終盤に差しかかっているとの見方を示した。高値からの下落率が約55%にとどまっているとして、「弱気相場であることは明らかだが、過去の弱気相場と比べて下落幅は明確に小さい」と述べた。あわせて、買い持ちポジションがすでに積み上がっている可能性にも言及した。
テクニカル面では、200日移動平均線の回復が重要なポイントとみられている。足元の上昇でBitcoinが同線を上回り、弱気圧力が一部和らいだとの評価も出ている。
Bitcoinが7万0284ドルを日足終値ベースで上抜ければ、7万3245ドルまで上値余地が広がる可能性がある。一方、6万8000ドルを下回って取引を終えた場合は、6月以降続くボックス圏に再び押し戻されるとの分析もある。