暗号資産分析会社CryptoRankは4日、過去に時価総額上位100に入った暗号資産1539銘柄のうち、71.9%が実質的に市場から姿を消したとする調査結果を公表した。上位100入り後、5年以内に消滅する確率は62%に達すると推計している。
6日付のCoinpostによると、CryptoRankは同調査をX(旧Twitter)で公開した。
調査では、主要取引所で上場廃止となったケースに加え、1日当たりの取引代金が90日超にわたって1万ドルを下回った銘柄を「消滅」と定義した。単なる価格下落ではなく、流動性や継続的な売買が失われた状態を重視した基準だ。
それによると、時価総額上位100に入った暗号資産が5年以内に消滅する確率は62%。10年後は84.7%、12年後は91.5%に上昇する。生存期間の中央値は2年4カ月だった。
もっとも、全体の消滅率71.9%と、期間別に示した消滅確率は算出方法が異なる。71.9%は調査対象全体について現時点で消滅している比率を示し、62%・84.7%・91.5%は上位100入り後の経過年数に応じた推計値となる。
CryptoRankは、時価総額上位100入りそのものが長期的な有望性を保証するわけではないと分析する。一時的に市場の注目を集めて上位に浮上しても、長期的な生存は流動性と取引の継続性に左右されるとしている。
時点を区切った分析でも、同様の傾向が確認された。CryptoRankが2021年7月時点の時価総額上位100銘柄を追跡したところ、現在まで上位100にとどまったのは41銘柄にとどまった。46銘柄は100位圏外に下落したものの取引を継続しており、13銘柄は上場廃止となるか、事実上活動を停止した。
上位100から外れた銘柄のパフォーマンスも低調だった。これらの暗号資産の価格下落率の中央値は93%に達した。かつて注目を集めたプロジェクトの多くが、その後は順位も価格も維持できなかったことになる。
特に、上位100から離脱した銘柄の約65%は、過去に「Ethereumキラー」と呼ばれたレイヤー1およびレイヤー2のブロックチェーンだった。一方で、上位100内のステーブルコインは8銘柄から16銘柄へ倍増した。暗号資産市場における資金の選好変化に伴い、上位銘柄の顔ぶれも大きく入れ替わったとの見方だ。
今回の集計は、暗号資産市場では短期的な時価総額の上昇と長期的な生存が別問題であることを示している。上位100入りの実績そのものより、その後も流動性と取引量を維持できるかどうかが、生存を左右する主要な要因となっている。