XRP(写真=Shutterstock)

資産運用会社BitwiseがXRP保有分の一部を売却したと報じられ、XRP市場に警戒感が広がっている。現物ETF上場後は買い増しを続けてきたとされるだけに、市場では従来の流れと異なる動きとして受け止められている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが6日(現地時間)に報じたところによると、Bitwiseは約358万ドル相当のXRPを売却した。

今回の取引が注目を集めているのは、Bitwiseが昨年末のXRP現物ETF上場以降、継続的にXRPを買い増してきたとみられていたためだ。このため市場では、これまでの買い越し基調からの変化として警戒する見方が出ている。

背景には、足元のXRP相場の軟調さがある。ボラティリティの高い展開が続くなか、下げ幅が広がり、価格は数週間ぶりの安値圏を再び試している。

こうした相場環境を受け、市場参加者の間では、今回の売却を単発の取引というより、不確実性の高まりに対して機関投資家が慎重姿勢を強めている兆候とみる向きもある。

一部では、XRPの上値の重い展開が長引くことで、個人投資家と大口保有者の双方で不安心理が強まっているとの見方も示された。こうした投資家心理の悪化が、機関投資家の慎重な対応につながっているとの解釈だ。

もっとも、市場は今回の売却を直ちにBitwiseの悲観姿勢と断定しているわけではない。投資家心理の変化に応じた一時的な対応の可能性もあり、この取引だけでBitwiseのXRPに対する見方を判断するのは難しいとの声もある。

XRPの月間推移も重荷となっている。8月序盤は比較的堅調に推移したものの、直近数日で弱さが目立ち、価格は数週間ぶりの水準まで押し戻された。

足元では、XRPは1.04ドル近辺で取引されている。

過去の傾向では、8月はXRPにとって相対的にさえない月とされてきた。年ごとの推移をみても、8月のパフォーマンスが振るわないケースが繰り返されており、今月も同様の展開となる可能性が指摘されている。

このためBitwiseの一部売却をめぐっては、単なるポートフォリオ調整にとどまるのか、それとも機関マネーの保守化の始まりを示すサインなのかを見極める材料として関心が集まっている。

当面の焦点は、XRPの下落基調がさらに続くかどうか、またBitwiseの取引が一時的な動きにとどまるかどうかだ。軟調地合いのなかで相場が持ち直せなければ、機関投資家、個人投資家の双方で警戒感が一段と強まる可能性がある。

キーワード

#Bitwise #XRP #現物ETF #暗号資産 #機関投資家
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.