Googleが、AIコーディング関連のスタートアップMechanizeと約15億ドル(約2250億円)規模の契約を協議していることが分かった。SiliconANGLEが6日(現地時間)に報じた。GoogleはMechanizeの技術について非独占ライセンスの取得を検討しているほか、モデル評価や開発に携わる一部人材の採用も視野に入れているという。
Mechanizeは昨年設立された新興企業で、知識労働の自動化を担うAIシステムの構築を長期目標に据える。現在は、さまざまなビジネス課題をもとにAIエージェントをテスト、訓練できる仮想シミュレーション環境に加え、評価ベンチマークや専用のスコアリングシステムを開発している。
Googleはこうした技術を自社のAIモデル、とりわけコーディング性能の強化に活用する考えとみられる。GoogleのコーディングAIを巡っては、AnthropicやOpenAIの競合サービスに比べて見劣りするとの見方もある。
Mechanizeは今年初め、910万ドル(約13億6500万円)を調達した。投資家には、元GitHub CEOのナット・フリードマン氏、Stripe CEOのパトリック・コリソン氏、ポッドキャスターのドワケシ・パテル氏らが名を連ねる。
同社は足元ではソフトウェアエンジニアリング分野に注力しているが、長期的には経済全体で価値を生む労働の自動化を目指すとしている。
Googleは近年、AIスタートアップを企業全体として買収するのではなく、技術ライセンスの取得と中核人材の獲得を組み合わせる形で同様のスキームを重ねてきた。直近ではWindsurfの中核AIエンジニアを採用し、技術もライセンス契約で確保した。元Windsurf CEOのバルン・モハン氏は現在、Googleのエージェント型コーディングプラットフォーム「Antigravity」の開発を主導している。