AMDが、AI推論半導体を手がけるスタートアップThalasを買収する。CNBCが6日(現地時間)に報じた。AMDはThalasのチップ技術を自社の製品ロードマップに組み込み、CPUやInstinct GPUを含むシステム全体の競争力強化につなげる考えだ。
AMDのデータセンター事業はこれまでGPUへの依存度が高かった。ただ、生成AI市場の拡大に伴い、GPUだけでは多様な需要に対応しきれないとみている。こうした中、同社はカスタムAI半導体の取り込みを通じて、製品ポートフォリオの拡充を進める。
Thalasは汎用チップではなく、特定のAIモデル向けに回路を最適化した推論アクセラレーターを開発してきた。汎用GPUに比べて柔軟性は劣るものの、コストを抑えやすいのが特徴だ。同社は、特定のモデルでは既存GPUを大きく上回る性能を実現し、数千倍高速に処理できるとしている。
買収額は明らかにしていない。Thalasは2023年の設立以来、ベンチャー資金として2億1900万ドル(約3300億円)を調達した。現在のチップはMetaのLlama 3.1の小型モデルに対応しており、より大規模で高性能なモデル向け製品も開発中という。
製造面ではTSMCの旧世代プロセスを採用し、オンチップSRAMを搭載する。AMDはThalasの技術を取り込むことで、AI推論分野での競争力を一段と高める構えだ。
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