Teslaは、車載WebブラウザでMicrosoft TeamsやGoogle Meet、Discordなどのビデオ会議サービスを利用できるようにした。これまで実質的にZoom中心だった車内でのWeb会議対応を広げる。
電気自動車メディアのInsideEVsによると、Teslaは29日(現地時間)、配信中の「サマー2026ソフトウェアアップデート」で、車載ブラウザからカメラとマイクを利用できる機能を追加した。
今回のアップデートで焦点となるのは、ブラウザ経由のビデオ会議対応の拡充だ。従来は車内で利用できる会議機能がZoomに限られていたが、今後はWebブラウザ上で動作する対応サービスであれば、カメラとマイクの使用許可を求めることができる。これにより、Microsoft Teams、Google Meet、Discordなども車内から利用可能になった。
使い方はPCのブラウザ操作に近い。Webカメラへのアクセスに対応したサイトに接続すると権限リクエストが表示され、許可すれば車内カメラが有効になる。映像は運転席を中心に自動調整され、カメラは停車中にのみ作動する。マイクは必要に応じてミュートできる。
もっとも、この機能は全車両が対象ではない。Teslaは、AMDベースのインフォテインメントシステムを搭載する車両に限って提供するとしており、Intelベースのシステムを採用する2022年式以前の一部車両は対象外となる。
サマー2026アップデートには、ビデオ会議以外の機能強化も含まれる。新たなトラクションコントロールモードとして「通常」「滑りやすい路面」「Stuck Assist」を追加し、凍結路面やぬれた路面、雪道、砂地などに応じた駆動力の調整を支援する。
このほか、AIアシスタント「Grok」を活用し、車両制御機能の検索や空調の音声操作に対応した。ナビゲーション機能も改善し、自動案内や利用頻度の高い目的地の優先表示を強化した。
今回の更新は、車両を単なる移動手段ではなく、ソフトウェア中心のプラットフォームとして進化させるTeslaの戦略を映す内容といえそうだ。あわせて、車載ハードウェアの性能に応じて利用できる機能に差が生じる流れも、より鮮明になっている。旧世代車では提供機能を限定する一方、AMDベースの新しい車両にはビデオ会議などの新機能を追加し、世代ごとに体験を分けている。