Ethereum 写真=Shutterstock

オンチェーンデータで、新規作成された3つのウォレットが2時間で計2万5425ETHを購入した動きが確認された。市場では同一主体による買いとの見方も出ており、ETHが100日指数移動平均線付近で推移する中、短期的な相場の方向性を占う材料として注目されている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが27日(現地時間)に伝えたところによると、3つのウォレットは平均1968ドルでETHを取得し、投じた資金は総額5004万DAIに上った。

これらのウォレットはいずれも新規作成されたもので、市場では同一の組織または投資主体に属する可能性が指摘されている。こうした新規ウォレットによる大口買いは、既存保有分の移し替えというより、機関投資家や大口投資家による新規ポジション構築と受け止められることが多い。実際の保有主体は確認されていないものの、買いのタイミングがETHの重要な上値抵抗線を巡る局面と重なった点に関心が集まっている。

テクニカル面では、ETHはここ数カ月にわたり上値抵抗として意識されてきた価格帯の回復を試している。6月の急落後は、20日および50日の指数移動平均線を継続的に上回って推移してきた。

足元で市場の焦点となっているのは、1935〜1970ドルに位置する100日指数移動平均線だ。ETHは現在、この水準近辺で取引されている。今回の買いが、これまで複数回にわたって上値を抑えてきた価格帯を支持線へ転換できるかが、短期相場の分岐点になるとの見方が出ている。

もっとも、市場には慎重な見方も残る。100日線を終値ベースで明確に上回って維持できれば、強気見通しが広がり、モメンタムを追う資金の流入も見込まれる。一方で、より明確なトレンド転換を確認するには、2180ドル近辺にある200日指数移動平均線を回復する必要があるとみられている。この水準は、長期の下降トレンドにおける重要な上値抵抗線と位置付けられている。

モメンタム指標にも改善の兆しがある。相対力指数(RSI)は買われ過ぎの水準に達しないまま60台半ばまで上昇しており、上値を試す余地がなお残されているとの解釈につながっている。

今回の大口買いが、機関投資家による本格的な蓄積の始まりかどうかは現時点で不透明だ。ただ、当面の注目点は、ETHが100日指数移動平均線を上回って維持できるかにある。これに成功すれば2180ドル近辺の200日線を試す展開が視野に入る一方、維持できなければ1750ドル近辺の50日線まで下押しし、支持を再確認する可能性がある。

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