Shiba Inu(SHIB)は2日間で37%上昇した後、反落した。急騰局面では個人投資家の追随買いが広がる一方、10万ドル超の大口取引も増加しており、市場では後から入った個人資金が既存保有者の利益確定を支える流動性になった可能性が意識されている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが27日(現地時間)に伝えたところによると、オンチェーン分析企業Santimentは、SHIBの上昇局面で個人投資家の関心がソーシャルメディア上で急速に高まったと分析した。SHIBのソーシャルドミナンスは0.084%まで上昇し、4月以降で最高水準を記録した。
もっとも、個人投資家の関心が本格化した時点では、相場の上昇ペースはすでに鈍り始めていたという。
同時に、大口保有者の動きも活発化した。SHIBのネットワークでは、10万ドル以上の取引が24時間で52件確認され、3月末以降で最多水準となった。
Santimentは、個人投資家の関心が高まった局面で、「クジラ」と呼ばれる大口投資家が利益確定に動いた可能性があるとみている。個人の追随買いで市場の流動性が増し、大口保有者が相場を大きく崩さずに持ち高を売却しやすい地合いになった、という見方だ。
ただし、10万ドル超の取引件数は大口資金の移動を示す指標であり、すべてが売りを意味するわけではない。売買の方向や、実際に売却が行われたかどうかを直接示すものではない点には注意が必要だ。
SHIBの高い保有集中も注目された。Etherscanの集計では、クジラに分類されるウォレットは全アドレスの0.05%にとどまる一方、供給量全体の94.64%を保有している。上位5アドレスの保有比率は57.56%だった。
この数値にはバーンアドレスと取引所ウォレットが含まれる。供給量全体の41.04%は主要バーンアドレス「0xdea」に恒久的にロックされており、Robinhood、Binance、Crypto.comのウォレットはそれぞれ3.92%、3.42%、2.76%を保有する。このため、保有集中の高さが直ちに少数のクジラによる実質的な市場支配を意味するわけではない。
価格の動きも、急騰後に買いの勢いが急速に弱まったことを示している。SHIBは長期の下落トレンドのなかで短期的に反発し、一時0.00000537ドルまで上昇したが、その後は売り圧力が強まり、上昇分の大半を失った。
週次では6.39%下落し、足元では0.00000497ドル前後で推移している。
今回の値動きは、ミームコイン市場では個人投資家の関心が急拡大する局面が、そのままボラティリティの上昇につながりやすいことを示している。とりわけ、SNSでの露出拡大と価格上昇が同時進行する場面では、後追いの買いが既存保有者の利益確定を吸収する流動性になり得る点に警戒が必要だ。