写真=LG Innotek。LG Innotek本社で開かれたMOU締結式で記念撮影するLG Innotekのミン・ジョン CTO(右)とTDKのシュウイチ・ハシヤマ CTO

LG Innotekは7月28日、日本の電子部品メーカーTDKとフィジカルAI向けセンシング分野で戦略的パートナーシップを結んだと発表した。LG Innotekの光学・精密設計技術とTDKのセンサー技術を組み合わせ、次世代ビジョンセンシングモジュールや触覚センシングモジュールなどの開発を進める。

両社はまず、LG InnotekのビジョンセンシングモジュールにTDKの慣性・位置センサーやマイクを組み合わせる先行研究を共同で進める。TDKは20年以上にわたりセンサー事業を展開しており、慣性、位置、圧力、温度など幅広いセンサーポートフォリオを持つ。

開発の狙いは、動きや方向、音響に関するデータを統合処理し、ロボットの認識性能を高めた次世代ビジョンセンシングモジュールの実用化だ。2027年の投入を目指す。

このモジュールにTDKの慣性計測装置(IMU)を搭載すれば、ロボットの動作に伴って生じる画像のブレを補正し、周辺環境をより正確に認識できるという。ロボットメーカーにとっては、複数のセンサーを一体型モジュールとして調達できるため、個別部品の購入や接続にかかる負担の軽減につながるとしている。

LG Innotekは、まず慣性センサーを搭載したモジュールの2027年投入を目指す方針だ。

両社はこのほか、触覚センシングモジュールの共同開発にも着手した。2027年までの開発完了を目標とする。触覚センシングモジュールは、人の皮膚のようにロボットの手、腕、胴体などに装着し、接触の有無や圧力を検知する部品だ。

開発では、LG Innotekがモジュール化とデジタル信号処理技術を担い、TDKは消費財や自動車など複数産業で蓄積してきた超精密触覚センシング技術を提供する。

TDKのサイトウ・ノボル社長兼CEOは「TDKが持つ基盤技術とセンサーをLG Innotekの中核技術と組み合わせ、市場の構図を変え得る製品を投入する」とコメントした。LG Innotekのムン・ヒョクス社長は「ロボット分野では、多数のセンサーを組み合わせるマルチセンシングが注目されている」とした上で、「さまざまな企業との協力を通じて、ロボットの目とハンドに適用される中核技術を高度化し、フィジカルAI市場の先取りを加速する」と述べた。

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