AmorepacificのR&Iセンターで生成AIアシスタント「LEMON」を体験する職員。写真=KT

KTは7月28日、Amorepacificの研究革新(R&I)センター向けに、研究開発データを統合・再設計する「Data Highway」プロジェクトを完了したと発表した。AI活用を前提としたデータ基盤を整備するとともに、研究者を支援する生成AIアシスタント「LEMON」も導入した。

KTは2025年12月に同プロジェクトを受注。Amorepacificが約70年にわたって蓄積してきた数百万件規模の研究開発データを、AIが理解し活用できる「AIレディデータ(AI Ready Data)」へ転換した。

今回のプロジェクトでは、研究所内に分散していた定型・非定型データを標準化し、データ構造も再設計した。研究者が複数のシステムを個別に検索していた情報を、AIが横断的に把握し、活用できるようにしたとしている。

構築したプラットフォームは、特定のAIサービスに依存しない共通データリポジトリとして機能する。研究データを継続的に蓄積・管理できる基盤とし、Amorepacificは今後、さまざまなAIサービスやAIエージェントの研究開発業務への適用を広げる計画だ。

両社はあわせて、研究者向けの生成AIアシスタント「LEMON」も実装した。自然言語による質問に対し、原料情報、処方、実験結果、研究報告書などのデータを横断的に分析し、必要な情報を提示する。

例えば、特定処方に関する新原料の情報や香料構成、関連する実験結果を尋ねると、LEMONが関連データを結び付けて整理し、検討に必要な内容を示す。反復的な情報探索にかかる時間を減らし、データに基づく意思決定を支援するという。

今後はAIレディデータを継続的に拡充し、多様なAIサービスやAIエージェントを活用できる研究環境へと高度化していく方針だ。

KTエンタープライズ部門企業事業本部長のキム・ヒョンレ常務は「企業が数十年にわたって蓄積した研究資産を、AIが理解し活用できるデータへ転換したAXの革新事例だ」とコメント。「製造、流通、サービスなど幅広い産業で、AIレディデータ基盤を軸としたAXを拡大していく」と述べた。

キーワード

#KT #Amorepacific #R&I #生成AI #AI #データプラットフォーム #AIレディデータ #LEMON #Data Highway
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.