AppleのM3搭載iPad Air。写真=Shutterstock

Appleが2026年後半にも、防水設計を採用した初のiPadを投入する可能性が出てきた。対象は次期iPad miniで、OLEDディスプレイやA19 Proチップの採用に加え、防水対応が取り沙汰されている。

米メディアGIGAZINEによると、Appleは2026年10月ごろに次期iPad miniを発売するとの見方があり、このモデルに防水設計が採用される可能性が指摘されている。

Appleはこれまで、公式なIP等級を備えたiPadを投入していない。現行のiPadシリーズも防水性能をうたっておらず、水回りでの使用は想定されてこなかった。

この観測が現実になれば、iPadシリーズで初めて、水場での利用を視野に入れたモデルが登場することになる。

焦点の一つは本体構造の見直しだ。Bloombergのマーク・ガーマン氏は昨年、AppleがiPhoneに近い水準の防水性能を目標に、iPad miniの設計改善を進めていると報じていた。新型iPad miniは、浴室やプールサイドなどでも、より安心して使える製品を目指して開発されているという。

防水実現の手法として有力視されているのが、従来のスピーカーグリルを廃した新たな音響構造だ。業界では、本体の振動で音を出す方式を採用する可能性があるとの見方が出ている。スピーカー開口部を設けず、端末表面そのものを振動板のように使って音を出す仕組みだ。Appleは2014年、平面パネルを振動させて音を出す「機械的に作動するパネル音響システム」に関する特許を公開している。

スピーカー開口部がなくなれば、水やほこりが内部に侵入する主要経路を減らせるため、防水性能の向上につながる可能性がある。一方で、実際にどの程度の防水性能を実現するのかはなお不透明だ。次期iPad miniが取得するIP等級も明らかになっていない。

比較対象となるiPhoneは、接着剤やガスケットでスピーカーや各種開口部を密閉し、防水性能を確保している。最新のIP68対応モデルは、水深6メートルで30分の耐水性能を示す。

市場では、防水対応によってiPad miniの利用シーンが広がるとの見方もある。GIGAZINEは、防水仕様のAmazon Kindle PaperwhiteやKobo Libra Colourといった電子書籍端末が、浴室やプールでも使える点を強みにしてきたと指摘。iPad miniでも同様の使い勝手を実現できる可能性があるとしている。

投入時期を巡っては、部材供給の動きにも注目が集まっている。ガーマン氏は、Appleが2026年10月までに防水機能を備えたiPad miniを投入すると予想した。加えて、Samsung DisplayがiPad mini向けOLEDパネルの量産に入ったとするETNewsの報道もあり、2026年後半の発売観測を後押ししている。

次期iPad miniは、防水対応に加えてハードウェア全般の刷新も見込まれる。ディスプレイはLCDからOLEDに切り替わり、プロセッサにはiPhone AirおよびiPhone 17 Proシリーズに採用されるとされるA19 Proが搭載される可能性がある。

業界では、AppleがiPad miniの携帯性と性能に加え、利用環境の拡大によって製品競争力を高める狙いがあるとみている。ただ、防水機能やIP等級を含む最終仕様はいずれも正式発表前の情報であり、実際の製品でどこまで耐久性が高まるかが注目点となる。

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