SK nexilis関係者が銅箔製品を確認する様子。写真=SKC

SKCは7月27日、2026年4〜6月期連結決算を発表した。売上高は6454億ウォン(約710億円)と前年同期比38.3%増え、営業損益は144億ウォン(約16億円)の赤字だった。赤字幅は前年同期に比べ79.0%縮小した。

前四半期比では、売上高は30.0%増、営業赤字は49.8%縮小した。営業赤字は続いたものの、現金創出力を示すEBITDAは291億ウォン(約32億円)と前四半期の約3倍に拡大した。EBITDAベースでは2四半期連続の黒字となった。

2026年上期累計の売上高は1兆1420億ウォン(約1256億円)で、前年同期比26.2%増。営業赤字は432億ウォン(約48億円)と、前年同期の1425億ウォンから大幅に縮小した。

財務面でも改善が進んだ。SKCは当四半期中に1兆1647億ウォン(約1281億円)規模の増資を完了し、純有利子負債と負債比率が大きく低下したとしている。

事業別では、化学事業が業績回復をけん引した。売上高は3178億ウォン(約350億円)、営業利益は305億ウォン(約34億円)。営業利益は前四半期比218%増となった。PG(プロピレングリコール)とPO(プロピレンオキサイド)の販売価格上昇が売上高を押し上げたほか、高付加価値製品の販売拡大、原価改善、工程効率化が収益性の向上に寄与した。世界的なサプライチェーンの不透明感から生産・販売数量は減少したものの、採算性は改善したという。

銅箔事業の売上高は2540億ウォン(約279億円)で、四半期ベースで過去最高を更新した。販売量は、エネルギー貯蔵装置(ESS)向けが76%増、電気自動車(EV)向けが28%増となり、成長を支えた。北米向けの売上構成比は67%まで上昇した。下期には、マレーシアを軸とした生産・販売体制を本格稼働させ、コスト削減効果を高める方針だとしている。

半導体素材事業は、売上高が729億ウォン(約80億円)、営業利益が213億ウォン(約23億円)だった。人工知能(AI)データセンター向けテストソケットの売上高は前年同期比66%増となり、成長基調を維持した。下期はベトナム第1工場の増設により生産能力を引き上げ、需要拡大に対応する方針だ。

ガラス基板事業では、Embedding製品とNon-Embedding製品の商用化を並行して進める「ツートラック」戦略を本格化した。Embedding製品では初期信頼性試験を開始し、Non-Embedding製品では米通信会社に次世代ネットワーク半導体向け試作品を供給し、新規プロジェクトに着手した。下期はEmbedding製品の信頼性試験完了と、Non-Embedding製品の技術実証(POC)準備を並行して進める計画だという。

SKCは「第2四半期は、全事業で収益性の改善が進み、新規事業の成果も見え始めたことで、業績回復の基盤を固めることができた」とコメントした。そのうえで「下期も運営効率の向上を通じて収益性の改善を続けるとともに、新規事業の技術競争力を高め、中長期の成長基盤を一段と強化していく」としている。

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