XRP市場で、現物と先物の投資家心理の乖離が鮮明になっている。現物市場では6月以降で最も強い買いが確認された一方、Binanceの無期限先物市場では弱気ポジションの積み増しが進んだ。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが24日に報じた。現物市場とデリバティブ市場で見方が分かれており、XRPを巡る投資家のスタンスの違いが浮き彫りになっている。
CryptoQuantのアナリスト、アムル・タハ氏によると、23日時点の中央集権型取引所(CEX)におけるXRP現物の累積出来高デルタ(CVD)は約3億8860万ドルだった。6月1日以降で最も高い水準という。
CVDは、取引所全体で積極的な買い注文と売り注文のどちらが優勢かを示す指標だ。足元の上昇は、現物投資家の買い圧力が強まっていることを示唆する。
一方、デリバティブ市場では逆の動きが確認された。BinanceのXRP無期限先物CVDは23日に約マイナス5億4740万ドルまで低下した。先物市場では、積極的な売り注文が優勢だったことを意味する。
5月時点の最も低い水準が約マイナス500万ドルだったことを踏まえると、レバレッジをかけた弱気ポジションが大きく膨らんだ格好だ。
アムル・タハ氏は、現物投資家がXRPを買い進める一方で、先物トレーダーは下落を見込むポジションを積み増していると指摘した。未決済建玉の増加と、無期限先物CVDの大幅なマイナスが同時に観測された点にも注目している。
その上で、こうした動きは新規のレバレッジ・ショートが流入している可能性を示す一方、未決済建玉だけで新規ポジションの方向性を断定することはできないと説明した。
未決済建玉も増加した。BinanceのXRP未決済建玉は、7月8日の約1億9800万ドルから、7月23日には2億1570万ドルへ拡大した。増加率は約9%だった。
この水準は、既存のロングポジションの整理だけでは説明しにくく、新たなレバレッジ資金が流入している可能性を示している。
現物の買い需要は特定の取引所に偏っていない。21日のXRP現物出来高は、Coinbaseが約1億5700万ドル、Binanceが約1億1100万ドルだった。
買い需要が単一のプラットフォームではなく、主要取引所全体に広がっていることを示すデータといえる。XRPの現物需要が一部の参加者に限られず、比較的広い範囲に分散していることも浮かび上がった。
足元のXRP市場では、現物と先物の見方の差が拡大している。現物投資家が買いを強める一方、レバレッジを用いる先物トレーダーは下落方向への賭けを強めている。
こうした乖離は、価格が一方向に大きく動いた場合、反対ポジションの清算を誘発する可能性がある。このため、市場参加者にとっては今後の値動きを見極める上で重要なポイントになりそうだ。