ビットコインとイーサリアム(写真=Shutterstock)

イーサリアムが、対ビットコインで続いてきた長期的な弱さに歯止めをかけつつある。ETH/BTCの反発に加え、現物ETFへの資金流入、RWA(実物資産連動)のトークン化市場での優位が重なり、市場では見直し機運が強まっている。ブロックチェーンメディアのU.Todayが26日、報じた。

足元ではテクニカル面の改善が目立つ。アナリストのアクセル・キバル(CMT)によると、ETH/BTCは0.0269の直近安値から反発し、0.02918まで上昇した。

ドル建てのETH/USDでも、中期的な底打ち後にネックラインを上抜けたとの見方が出ている。イーサリアムは1510ドル近辺の安値から1950ドル水準まで持ち直し、1842ドル前後は主要なサポートとして意識されている。

市場の次の注目点も明確だ。価格がこの水準を上回って推移すれば、上昇パターンの次の確認目標は2163ドルになるという。

ETH/BTCの反発とドル建てチャートの上抜けが同時に確認されたことで、市場では単なる短期反発ではなく、トレンド転換の可能性を意識する見方が広がっている。

ファンダメンタルズ面でも、イーサリアムの優位性が改めて意識されている。分析プラットフォームのRWA.xyzによると、イーサリアムネットワーク上でトークン化された伝統金融資産の規模は171億ドルに達した。

この規模は、SolanaやBNB Chainなど競合ネットワークの合計を大きく上回るという。BlackRockの代表的ファンド「BUIDL」に加え、主要発行体1373社のスマートコントラクトがイーサリアム上に展開されている点も、その流れを裏付ける材料とされた。

こうした構造は、ネットワーク利用の拡大が手数料需要に直結する点で意味を持つ。伝統的な企業の取引執行がイーサリアム上で増えるほど、ネットワークの基軸暗号資産であるイーサリアムの需要が高まり、機関投資家の資金も積み上がりやすくなるという見方だ。

機関投資家マネーの流れにも改善が見える。SoSoValueによると、7月24日までの週のイーサリアム現物ETFは1億390万ドルの純流入となり、3週連続で資金流入を記録した。

純資産は101億7000万ドルに増え、週間取引高は27億8000万ドルを維持した。足元の需要は、5月と6月に記録した資金流出分を吸収した水準にあるという。

市場では、複数の好材料が同時に重なっている点に注目が集まっている。ETH/BTCの反発、ETF資金の回帰、RWAのトークン化での優位がそろったことで、イーサリアムが「ビットコインの影」から抜け出す可能性が意識され始めたためだ。

夏場の閑散相場のなかでも、イーサリアムは価格、資金流入、ネットワーク活用の3つの面で存在感を強めている。

今後の焦点は、こうした反発シグナルが一時的な動きにとどまらず、実際のトレンドとして定着するかどうかに移る。短期的には1842ドルのサポートを維持できるかが鍵となり、中期的にはETFへの資金流入の継続と、トークン化需要の持続性が重要になる。

これら3つの流れが同時に維持されれば、イーサリアムは今夏の市場で、単なるビットコイン代替ではなく独自の中核資産として評価を高められるかどうか、正念場を迎えることになりそうだ。

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