RippleのXRPエスクロー残高が約324億4500万XRPであることが、XRPコミュニティによる検証で改めて確認された。市場では古い資料に基づく数値が混在しており、XRPL上の公開データを基準に残高を確認すべきだとの見方が強まっている。
米ブロックチェーンメディアのU.Todayが現地時間26日に報じたところによると、X(旧Twitter)ユーザーのサウル(Saul)は、XRPのエスクロー残高を巡る議論に関連し、台帳データに基づくスナップショットを共有した。これによれば、Rippleのエスクロー残高は324億4500万XRP台となっている。
XRP Ledger Foundationのコミュニティディレクター、フセイン・ザンガナ(Hussein Zangana)も、XRPLの台帳エクスプローラー「XRPScan」で同じ数値を確認できると説明した。Xへの投稿では、「XRPScanでも検証できる」としたうえで、エクスプローラー画面を示した。
公開データによると、XRPのアクティブアカウント数は801万9684。累計バーン量は1436万5934XRP、エスクロー保有量は324億4500万2702XRP、流通量は675億2626万5430XRPだった。
コミュニティは、エスクロー残高だけでなく、Rippleが関連アカウントを透明性高く開示している点にも注目している。ザンガナ氏によれば、Rippleは自社サイト上のXRPL TOMLファイルを通じ、XRPLで利用している公開アカウントやアドレスを開示しており、その内容はRippleのUNL(Unique Node List)バリデーター署名でも確認できるという。
公開情報には、20のXRPエスクローアカウントと2つのアカウントクラスターのほか、一部バリデーターやRLUSD発行者のアドレスが含まれる。これにより、市場参加者はエスクロー残高や流通量、関連アカウントの情報を台帳データと照合できる。
今回の議論は、Rippleのステーブルコイン事業の拡大とも重なる。Rippleは最近、機関投資家がRippleUSD(RLUSD)の発行、償還、管理機能を利用できる統合プラットフォーム「Ripple Mint」を投入した。ユーザーインターフェースによる運用管理に加え、APIベースの自動化にも対応する。
さらに、年間取引規模が2兆ドルを超える機関決済ネットワークに戦略投資し、RLUSDを機関間のデジタル資産決済インフラに組み込む取り組みも進めている。
業界では、今回のエスクロー残高の再確認は、市場に出回る古いデータや誤情報を正す狙いが大きいとみられている。公開台帳エクスプローラーとRippleが開示したアカウント情報を突き合わせて確認できるため、今後はXRPの流通量や月次のエスクロー解除量を巡る議論でも、共通の参照値として使われる可能性がある。